【漫画】旦那の“年収”や子供の“偏差値”でマウントを取り合うママ友たち…タワマンに住んだことを後悔する主人公の姿に「まさしくコレ!」と共感の声

2024/02/06 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

ママ友のコミュニティで苦労する主人公の姿に共感の声画像提供/グラハム子さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、窓際三等兵さんの原作を「親に整形させられた私が母になる」などで知られるグラハム子さんが漫画化し、話題を集めた人気作品「タワマンに住んで後悔してる」をピックアップ。

作者のグラハム子さんが12月29日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて1.3万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事ではグラハム子さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

念願の“タワマン生活”を手に入れたはずが…

「タワマンに住んで後悔してる」より画像提供/グラハム子さん


九州から上京し、念願の“タワマン生活”を手に入れた渕上(ふちがみ)家。まさか、タワマンに住んだことを後悔するなんて、この時は思ってもみなかった…。

東京の生活に馴染めずにいた専業主婦の渕上舞は、小学生の息子・悠真が野球チームに入ったことで、同じタワマンに住むママたちと出会う。野球のおかげで馴染めそうだと一安心した舞だったが、ママ友たちの会話は“受験”のことばかりで、九州との大きなギャップを感じていた。

一方、元々野球が得意だった悠真はあっという間にチームのエースになった。すると、“ボスママ”的存在の堀恵は自分の息子が活躍できなくなったことに不満を感じ、舞に対して当たりが強くなっていく。

後日、舞はママ友たちとのお茶会に参加するも、会話の内容は「住んでいる家の階数」や「旦那の職業」ばかりでマウントを取られた気持ちになった。つい、自分の家族と比べてしまい、羨ましく思ってしまう。

現実のタワマン生活は、舞の思い描いていたものとは全くの別物だった…。

ママ友たちが「旦那の年収」や「子供の偏差値」などでマウントを取り合う“リアル”な姿を描いた本作。読者からは、「まさしくコレ!」「息苦しい」「よそはよそ、うちはうち」など多くのコメントが寄せられている。

「良いものを描いてやるぜ!!」作者・グラハム子さんが語る創作秘話

「タワマンに住んで後悔してる」より画像提供/グラハム子さん


――「タワマンに住んで後悔してる」を創作した経緯やきっかけをお教えください。

出版社さんがお声かけしてくれて…という感じです。実は私自身はタワマンに住んだことはないどころか、東京にも住んでいないんです。担当さんが私の作風を見てスカウトしてくれました。そう言っていただけると嬉しく、良いものを描いてやるぜ!!と創作しました。

――心がほっこりする可愛らしいイラストが印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。

セミフィクション作品ということで、なるべく本当にあったような話にできるようこだわりました。主人公含め主要人物は全員私と同じ「小学生の子を持つ主婦」だったので、どの人物にも感情移入して描けたと思います。

――本作の中で特に思い入れのあるシーンがあればお教えください。

最後の方の悠真が倒れてから救急車で運ばれるまでのシーンです。あそこまでなる前になぜ止められなかったのか、どこで間違ってしまったのか。同じ親として考えさせられました。でもあれがあったからこそ分かって良かったねとも思いました。現実ではああやって子どもが目に見えて倒れ込むことはなくても、心の中では同じように苦しんでいることが多々あるんだよね…ということを改めて痛感した場面でした。

――グラハム子さんは他にも様々な作品を描かれていますが、普段、作品を描くうえで心がけていることがあればお教えください。

今ある自分の実力で描ける最良のものを描くことです。できうる限り頑張る。調子に乗らない。謙虚に努力する。約束は守る。途中で投げ出さない。自分に負けない。楽しく前向きに。それが毎回って感じです。

――今後の展望や目標をお教えください。

漫画はずっと描き続けたいなと思っています。もちろんヒット作を出して売れたいという野望も胸の奥にはあります。でも自分を受け入れて楽しく生きていきたい思いもあります。ありがたいことに漫画も趣味も家族との時間も全部好きなので、これからもそれらを大切に生きていければと思っています。

――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。

いつもお読みいただきありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします!