前年に続き5度目の「リスアニ!LIVE」出演となったのが、力強い歌声を駆使したエネルギッシュなパフォーマンスが特徴のASCA。この日は優しく伸びやかな歌い方が新鮮な「私が笑う理由は」で幕を開けると、作曲家の杉山勝彦が詞曲を手がけた「Stellar」と続け、アーティストとしての新たな一面を見せていく。
劇的に展開していく歌唱表現が印象的な「リンネ」(TVアニメ「EDENS ZERO」EDテーマ)では、進化と成長を堂々とアピール。そして彼女のライブでは欠かせないナンバーとなっている「Howling」(TVアニメ「魔法科高校の劣等生 来訪者編」OPテーマ)で会場からの叫びのような大合唱を引き出すと、ラストはTVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」OPテーマ「RESISTER」を歌唱してさらにヒートアップ。今や「リスアニ!LIVE」常連組と言えるASCAが、2024年もすごみと爆発力のある圧巻のライブで観客の心を掴んだ。
ここで、作曲家の梶浦由記によるソロプロジェクト・FictionJunctionが「リスアニ!LIVE」に初降臨。梶浦が様々なミュージシャンをフィーチャーして活動している同プロジェクト。今回は近年のライブでレギュラーとなっている4人の歌姫、KAORI・KEIKO・YURIKO KAIDA・Joelleがボーカルとして参加した。
オーバーチュアと共に梶浦を含むバンドメンバーと歌姫たちが登場すると、まずは梶浦が劇伴を手がけるアニメ「ソードアート・オンライン」の10周年記念テーマソング「蒼穹のファンファーレ」が披露された。
そしてライブの定番曲の1つ「stone cold」(TVアニメ「セイクリッドセブン」OPテーマ)では、トランス調のビートも加わったハイテンションなステージングで会場は熱狂の渦に。
そして、MCでLiSAを呼び込むと会場からはひと際大きな歓声が。リリースから4年、TVアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編EDテーマとして知られるFictionJunction feat. LiSA名義の楽曲「from the edge」がライブ初披露。LiSAの情熱的なボーカルとレギュラー歌姫たちの美麗な歌声によって、武道館はすさまじい熱気に包まれた。
その1曲をもってLiSAは降壇し、最後は2023年にリリースされた約9年ぶりのアルバム『PARADE』より「Parade」で締めくくった。