太賀インタビュー(1)「支えられるって、こういうことか」

2017/08/12 09:30 配信

ドラマ インタビュー


──野口二郎をどんな人だと捉えていますか?

WEBサイトなどを見ると、野口二郎さんって鉄人のように書かれているんです(笑)。今のプロ野球で考えると、信じられない投げ方をしていますし。

この作品の重要なシーンでもありますが、延長28回を投げ抜く場面で見せる“鋼っぷり”は、やっぱりすごいですよね。背負っているものが大きいからこそ、“鋼の体”も“鋼の心”も持ち合わせていたんだと思いますね。

それから、二郎さんのように現代人が知らない優秀な選手が、本当はたくさんいたんだろうと思います。戦争によって道を断たれた人も、多かったんじゃないでしょうか。

「1942年のプレイボール」で主人公・野口二郎を演じる太賀(C)NHK


──実在の人物を演じる難しさは、感じましたか?

実際の野口さんに“似せよう”とは思っていないので…。どちらかと言うと、演じる上でのヒントをもらっていた感覚ですね。ルックスや雰囲気を寄せることもできますし、記録からその人となりを考えることもできますし。

──本作はNHKドラマ初主演作品ですが、特別な思いはありましたか?

主役としてのあり方は、僕にはまだ分からないんです。だから無理に何かをしようとすると周りに気を使わせてしまうし、周りもそんなことは求めていないと思うんですよね。僕はいつも通り、役に対して誠実でいようと思って臨みました。

今回はすごく、甘えさせてもらったんだと思います。「主演として」というより、「野口二郎として」立っていればいいように、スタッフや共演者の皆さんがフォローしてくださっていて、それを撮影現場で感じましたね。

主演をやって、「支えられるってこういうことか」ということが分かりました。

【「太賀インタビュー(2)“特別合宿”でエモーショナルな雰囲気に…!?」へ続く】

関連人物