松村北斗(SixTONES)と上白石萌音が、2月1日に都内で開催された映画「夜明けのすべて」の同僚参加限定試写イベントに登場。メガホンをとった三宅唱監督と共に、“働くことで感じる一番の幸せ”などについて語った。
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021~2022年、NHK総合ほか)で夫婦役を務めた松村と上白石が映画初共演・W主演を果たす本作は、「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を三宅監督が映画化。パニック障害があり無気力に毎日を過ごしている山添孝俊(松村)と、月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)が同僚として交流し、友達や恋人ではないけどお互い最高の理解者になっていくさまを描いた物語だ。
今回のイベント開催にあたって、登壇者に対して「働くこと」に関する質問が多数寄せられ、その中からいくつか松村らが答えることに。
「初対面の人との距離の縮め方を知りたい」という質問に、松村は「僕はすごくヘタクソなんですよ。人としゃべるのがヘタクソで、苦手意識もあります。僕は(上白石と共演した)朝ドラの現場でも机で一人イヤホンで音楽を聞いていたんで…」と上白石に助けを求めると、上白石は「そんなことなかったですけどね」と苦笑い。
そして自身の対策について、上白石は「私はすごく心配性で、『この人と話すことあるかな…』って必ずお会いする前に思っちゃうので、このお仕事の特権(相手も大体著名人)だと思うんですけど、お会いする前にWikipediaを見て、出身地が一緒じゃないかなとか(笑)。誕生日近くないかなとかそういうので(会話の)糸口を…(笑)」と“フリー百科事典”を頼りにしていることを告白し、「でも、こちらが緊張したり気を使ったりするのが相手に伝わると関係性も萎縮すると思うので、どれだけ自分が(心を)開け放てるかと。全員に対してそうする必要はなく、『この人と仲良くなりたいな』と思ったらちょっと開けてみる、という感じでいいんじゃないかなと思います」と、持論を基にアドバイス。
また、働くことで感じる一番の幸せは?という問いに、松村は「僕らの仕事はレスポンスが早いものが多い。映画じゃまだ公開してないのに『楽しみです』という言葉が返ってきたり、予告編だけで期待値が上がっていたり、あるレベルまで満足してくれたり、逆もしかりですが。何のためにやったかというのが、後々答え合わせのように出てくる仕事なので、やっぱり見てくれる人たちのためにやっていたんだなというのを感じる瞬間ですかね。それはすごく幸せです」と、ファンから届く反響に力をもらっていることを伝えた。
一方、上白石は「褒められること。褒められるの好きです(笑)…みんな好きですよね?褒められたい!(笑)」とシンプルに答え、「(褒められるなら)何でもうれしいですけど、やっぱり信頼される人に褒められたり、自分がいないところで褒められてたよ、って報告されたりとか(笑)。『あの人があの時こう褒めてたよ』って聞いた瞬間が一番幸せかもしれないです。褒められるのって怖いし、結構私は疑ってかかっちゃうタイプなんですけど、結局うれしいなっていつも思います」と“理想の褒められ方”を打ち明け、松村や三宅監督も共感していた。
映画「夜明けのすべて」は、2月9日(金)ロードショー。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)