コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は『人前で妻を立てる夫のここが好き』をピックアップ。
作者は、夫婦の日常をコミックエッセイとして描き、SNS上で発信してたびたび話題を集めているB.B軍曹さん。中でも、人前で妻を立てる夫のスマートな言動を描いた本作は、2023年12月4日にX(旧Twitter)およびInstagramに投稿した際、あわせて7.5万以上の“いいね”とともに読者から「素敵」「見習いたい」などの声が寄せられ反響を呼んだ。この記事では作者・B.B軍曹さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
昔から手土産選びが得意で、当時付き合っていた恋人から手土産を選んでほしいと頼まれることが多くあったというB.B軍曹さん。ある日、元カレから「今度部長の家で集まりあるからさ、適当に手土産買ってきてよ」「彼女見たいって言われたし一緒についてきて」と頼まれる。
そして当日、B.B軍曹さんが選んだお土産を「つまらないものですが…」と言って渡す元カレ。決まり文句だとわかっていながらも、一連の流れを含めた元カレの言動にB.B軍曹さんはモヤモヤしてしまう。
その後、今の夫と出会い結婚したB.B軍曹さんはある時、夫から「今度イベントの手土産買ってきてもらっていい?」「お店が空いてる時間、仕事で行けそうになくて…ごめんね」と頼まれる。
手土産を用意し、妻として同席した当日。知人と挨拶を済ませ、「よければ先にこちらどうぞ」と手土産を渡す夫。さらには「実は妻が選んでくれたんです」「彼女すごくセンス良くて」「美味しいので是非皆さんでお召し上がりください」と言葉を添えたのだった。
そんな夫の姿に「私も含めて周りの人間全員ハッピーセットにしやがった」と感じたというB.B軍曹さん。手土産を用意した妻を立てつつ、受け取る相手にも配慮した素晴らしい言葉選びに、X(旧Twitter)上では「旦那さん素敵!」「センスのいい言葉」「こんなの一生ついていくしかない」「勉強になる」「こんな風に言ってもらえたら最高にハッピー!」「私も真似したい!」など多くの声が寄せられ、話題を集めている。
――B.B軍曹さんが夫婦の日常エッセイ漫画を描き始めたきっかけや理由があれば教えてください。
大学時代に青年誌と言いますか、商業誌でデビューを目指して漫画を描いてました。
結局商業誌では芽が出ず、薬学部だったのもあり国家試験前に一旦漫画家への道は断念してしまいました。
卒業直前に結婚し、その後、私は病院に薬剤師として勤務してましたが、新婚ではありつつも、夫も職業柄、海外出張が非常に多く家をあけることも多かったため、寂しさを紛らわすため、大切なことを忘れないようにするために夫との思い出ノート(笑)として書き出したのがこのコミックエッセイの始まりです。
――『人前で妻を立てる夫のここが好き』ではご主人の“妻を立てつつ先方にも配慮した言い回し”がとても素敵ですが、その言葉を聞いた当時の率直な気持ちをあらためてお聞かせいただけますか?
非常に夫らしいと言いますか、謙遜し過ぎることもなく、それでいておごることもない。気持ちのいい言い方だなと思ったと同時に、自分も夫の言い回しを見習いたいなと思いました。
――本作をXとInstagramに投稿後、計7.5万以上の「いいね」とともに読者から賞賛の声が多く寄せられています。今回の反響を受けてのB.B軍曹さんの心境をお聞かせ下さい。
「自分を下げて、相手を上げる必要はない」というコメントは、とても印象に残りました。
また、どんな商品でも、多くの人が関わって作られています。その商品を「つまらない」と言ってしまうと、それを聞く人も言う人も悲しい気持ちになってしまう。だからこそ、同じニュアンスの言葉を使うのであれば、みんなが幸せになれるような言葉を使う方がベターなのかなと思いました。
――本作のほか、『職場で飲み会の誘いを断る時、夫が実践する誰も傷つけない方法』などB.B軍曹さんが描くエッセイでは“言葉選び一つで相手が受ける印象が変わること”に毎回ハッとさせられます。中でも、B.B軍曹さんがこれまでで1番心に響いたご主人の言葉やエピソードがありましたら理由とともに教えてください。
ありがとうございます。最近だと、Instagramに掲載した『どっちでもいい→どう言い換える?』は気に入ってます。
日常の本当に些細なことなんですけど、こう言った積み重ねが夫と良好な関係を築けている所以だなと思うと感慨深いです。
――ご主人の魅力的なお人柄が垣間見える作品たちばかりですが、夫婦の日常を描いたエッセイ漫画に大きな反響が寄せられていることについて、ご主人はどういった反応をされていますか?
恥ずかしいけど嬉しいようです(笑)。
色んな目線で見られてることに対して、面白がっています。
――リアルとポップが融合したようなタッチのイラストも印象的ですが、作画においてこだわっている点や特に意識しているポイントはありますか?
似てるかどうかはさておき(笑)、髭をとにかくカッコよく描くことです!(笑)
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも投稿を見ていただき、ありがとうございます!時々写真が混ざっていたりと雑多なアカウントではありますが、皆さんのおかげで毎日楽しく更新できております。
まだまだ私自身、未熟者ではありますが、更新頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします!
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