アン・ボヒョンによる“規格外”アクションが痛快 切なさが垣間見えるシーンも<財閥 x 刑事>

2024/02/06 07:10 配信

ドラマ 動画 レビュー

御曹司の刑事イス(アン・ボヒョン)が初の殺人事件捜査に挑む(C)2024 SBS & Studio S. All rights reserved.

アン・ボヒョンパク・ジヒョンがW主演を務める韓国のドラマシリーズ「財閥 x 刑事」の第3話が2月2日に配信。ボヒョン演じるチン・イスが、ついに捜査でリッチな“財閥”刑事らしい痛快な活躍を見せ、物語を盛り上げた。一方で、御曹司のバックボーンが少し明かされたところは胸に迫るものがあった。(以下、ネタバレを含みます)

初の殺人事件捜査に挑むイス


本作は、財閥の御曹司がコネで入った警察署の凶悪犯罪捜査1課刑事となり、捜査1課チーム長たちと捜査しながら成長していく姿を描くアクションコメディー。ラブコメディー「ユミの細胞たち」(2021年)での共演も記憶に新しいアン・ボヒョンパク・ジヒョンがW主演する。

ボヒョンが演じるのは、遊ぶことが大好きで世間知らずな財閥3世のチン・イス。ジヒョンは、イスの上司で責任感の強い捜査1課チーム長イ・ガンヒョンに扮(ふん)する。

第3話は、第2話の中盤で発覚した女性モデル殺人事件の解決までが描かれた。イスが刑事となり初めて挑む凶悪犯罪だ。ガンヒョンはコネで刑事になったイスに犯人逮捕はできないと踏み、それに対抗したイスは逮捕できなければ内勤に、できたら警察官だと認めるように迫っていたことから、張り切って捜査する姿がなんとも初々しい。

イスの観察力と勘が生きる


初めに容疑者として浮かんだのが、遺体が見つかったヨットの持ち主で、財閥家であるDNグループ会長の三男。ところが署で聴取していると、ヨットに麻薬があったと聞くや、自分の兄が犯人だと申告する。そこへその兄がやって来て、さらにその上の長男も姿を現した。それだけでなく、二男と三男の母親=会長の現在の妻と、長男の母親で会長の前妻までもが乗り込んできた。

財閥家のゴタゴタにあっけにとられつつ、捜査が進められていく。大きく動いたきっかけが、イスの観察力と勘だ。現場検証で見かけたヨットにできた傷から新たな犯行現場の可能性を見いだし、また、何となくと言いつつ「単純な事件とは思えない」と勘付いた。

それらはイスが財閥3世であることが関係。ヨットの傷は現場検証のときに自分のヨットに乗って見たものであり、ヨットを持っているのは裕福ゆえ。複雑な要因がありそうだと思ったのは、自身の生い立ちもそうだからだ。

ガンヒョンや同僚たちと共に可能性をたどって判明したのは、会長が末期がんで余命わずかで遺産やグループの跡継ぎの問題がありそうだということ、さらに亡くなったモデルの女性がDNグループ会長の婚外子であることだった。

そして、新たに得た犯行の痕跡などから会長の前妻とその秘書が新たな容疑者とされたと同時に、その2人が海外逃亡を図ろうとしていることが分かった。