アン・ボヒョンによる“規格外”アクションが痛快 切なさが垣間見えるシーンも<財閥 x 刑事>

2024/02/06 07:10 配信

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イス&ガンヒョンのアクションシーンがさく裂!


そこからの逮捕劇でイスの豪放さが発揮された。イスはガンヒョンと共に車で空港へ向かっていたが、渋滞にはまってしまうと、急きょ行き先を変更。とあるビルで乗り換えたのは、イスを演じるボヒョンがインタビューで作品の見どころの一つとして語っていたヘリコプターだ。

見どころは、イス自らヘリを操縦して空港へというだけではない。会長の前妻が乗る車を見つけるや、スキー板のようなスキッドタイプといわれるヘリの足の部分の先端をリアガラスに突っ込んだのだ。なんという危険なことを…と思っている暇もなく、すぐに車がまた走り出すと、今度は上からアタック。

イスの大胆不敵さには脱帽だが、ガンヒョンも負けてはいない。車が停止したと見ると、ヘリがまだ着陸していないのに、結構な高さから飛び降り、2人を確保しようと銃を向ける。逃げようと走りだした車を一回転して避けると、銃を撃ってタイヤに命中させ、完全停止させることに成功した。

その後、イスが会長の前妻は息子をかばっていると気付き、証拠を手に入れて長男を逮捕し、事件は解決となった。


複雑さを想起させるイスの生い立ち


真犯人を見つけ出したことでガンヒョンとの賭けに勝ち、刑事続行が決まったイス。「飛沫血痕」という言葉を知らずに聞こうとしてガンヒョンらにあきれられるも、「知らないのは別に恥じゃないだろ」と返した場面があり、学ぼうとする姿勢はこれからの成長を期待させる。

また、イスのペースにガンヒョンが巻き込まれるのは、笑いを誘いつつ、実は相性がよいのではということも垣間見えた。

そんな中、また少しイスのバックボーンが明かされた。兄スンジュ(クァク・シヤン)とバーで会ったイスは、財閥家の事件を振り返りながら自分の過去の話を。幼いときに引き取られた自分のことが「憎かったのでは?」と聞くと、スンジュは「憎かった」と正直に答えつつ、自分の母がイスのことを目障りだと当たり散らしていたため、「怒るのは母さんだけでいいかなって」と言った。イスは何も悪いことはしていないのだからと…。

「ありがとう。兄さんがいなかったら俺はダメだった」と感謝するイス。その表情には切なさも宿っていた。

今回の被害者女性のために簡略したものではあるが葬儀をしてあげる優しさも、そんな経験からくる人間としての懐の深さだろう。

さて、いよいよ刑事として本格始動したイスだが、今回の豪快な活躍でさらに楽しみになった。2月3日に配信された第4話からは、VIP招待された個展に出向いたイスが画家の遺体を発見し、新たな事件に取組む。なお、ここからイスの過去についてのミステリアスな部分も登場し、今後より引き付けられていくはずだ。

「財閥 x 刑事」は、ディズニープラスのスターで毎週金・土曜日に独占配信中(全16話)。

◆文=ザテレビジョンドラマ部