一方、ミンギュはニュースでギヨンの指名手配を知ると、自分の犯行がバレると考えパニック状態に。慌てて父親に電話をかけ「誰かに飛行機を借りてくれ」と逃走計画を立てるが、その様子は盗聴器によりしっかりと検察に聞かれていた。
その後ミンギュの元を訪れたジンソンは逮捕状を突きつけ、“このまま逮捕されるか、ギヨン逮捕に協力するか”を選択させると、ミンギュはしぶしぶジンソンに従うことに。しばらくして、ケーキの箱を持ったギヨンらしき男が病室を訪れる。監視していた警察たちは血眼になりやっとのことで確保。しかしその男は、ギヨンとはまったくの別人だった――。
実は30分前、騒動に紛れ医師に扮したギヨンがミンギュの病室を訪れていた。ギヨンはミンギュに妻殺害の動画を見せ「公開されたくなきゃプレゼントを持ってこい」と脅迫していたのだ。その後ミンギュは退院し、彼の自宅に出入りする人物は警察によりすべて監視されることに。するとミンギュ父の秘書が退勤した車にミンギュが紛れ込んでおり、またしても逃げられてしまう。
一方、帰宅したヨンジュ(キム・ジウン)は母親からの荷物を受け取るために外に出ると、そこにはなんとミンギュが待ち伏せており、ミンギュはヨンジュを脅し拉致する。ヨンジュと連絡が取れなくなったジンソンは、以前ヨンジュが、被害者がチンジンメディカルセンターの患者であることや、検察非難の記事を書いたことなどから、“ギヨンがヨンウンにゲームを仕掛けているのでは?”と話していたことを思い出す。
そしてジンソンは咄嗟にヨンジュが危ないと察し、猛スピードでミンギュを探しに向かった――。
またしてもミンギュ、そしてギヨンにも逃げられてしまったジンソンたち。ここまで、検察や警察側が2人に振り回され、圧倒的に不利な状況が続いている。
これまでのギヨンの行動を振り返ると、ギヨンの行動のシグナルはすべてヨンウンに向いているが、単なる嫉妬にしては度が過ぎている部分も多く、他に理由があるのではないだろうか。
第7話ではギヨンの幼少期の回想シーンが描かれた。それはヨンウンと1人の少年がチェスをしているところに、ジョンスク(ぺ・ジョンオク)がギヨンを連れてきたシーンだ。ジョンスクはヨンウンに“新しいお友達”とギヨンを紹介し、2人は笑顔で握手を交わしていた。この場面を回想したギヨンは「過度な親切には必ず理由がある」とそっと呟く…。
もしかしたら、ギヨンの狙いはヨンウン含めてチンジンメディカルセンターそのものを陥れることなのかもしれない。通常は過去に恩があるジョンスクに対して少しでも感謝の気持ちを持つものだが、「過度な親切には必ず理由がある」という発言から、“ジョンスクは最初から何かしらの目的でギヨンを利用するために支援をした”との可能性も考えられる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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