俳優の大沢たかおが2月8日、都内で行われたAmazon Originalドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」配信記念イベントに、上戸彩、中村蒼、前原滉、笹野高史、夏川結衣、江口洋介と共に出席。原作者と対面した際の印象を語った。
本作は1988〜96年に「モーニング」(講談社)で連載された、累計発行部数3,200万部(紙・電子)を突破するコミック「沈黙の艦隊」(作・かわぐちかいじ氏)が原作。2023年9月公開の劇場版で描かれた“序章”とも言える物語に加え、その後東京湾に戦いの舞台を移し日本だけでなく世界を巻き込んでいく衝撃のクライマックスまでを描く全8話の“完全版”ドラマとなっている。
この日、キャスト陣は、本作で繰り広げられる激しい潜水艦戦の舞台となる東京湾から船に乗って登場。報道陣の撮影に応じた後、場所を移してトークを行った。
船での登場に、主演兼プロデューサーの大沢は「最初、企画を聞いた時は『やめた方がいいんじゃないかな』と思いました。さすがにマスコミの皆さんが来ないんじゃないかというのが心配で、ヒヤヒヤしながら船に乗っていた」と苦笑。その上で、「けど、おかげさまで今日集まっていただいて、すごくうれしく思います」と安堵していた。
また、上戸は「この東京湾の中で戦いが行われていたんだと思うと感慨深いものがあった」と吐露。続けて「『大沢さん、撮影どうでした』って言ったら、『本当は東京湾の中にはいなくて、俺はスタジオだから』って言われて、『あ、そうだった』と思いました(笑)」と笑った。さらに、「今日は日が出ていたので暖かったし、ちょっと興奮しました」と船での登場を振り返った。
イベントでは、原作者であるかわぐちかいじ氏からの手紙を大沢が代読する一幕も。映像化にあたって、キャスト、スタッフに感謝するかわぐち氏の言葉を読み上げた大沢は「最初にご挨拶した時から、30年間大切にしている子どもを手放すような寂しい表情をしていたかわぐち先生の表情が今も忘れずに(いる)。最初の映画版を試写室に見に来ていただいた時も、ものすごく笑顔で出てきてくれて、そしてドラマ版の感想は僕、直接まだお会いしていないんですけれども、こういうお手紙を書いていただいたこと、感謝しています」とコメント。「改めて、何から何までいつも温かく見守っていただいて、すごく先生には感謝しております」と語った。
◆取材・文=山田健史