――実際にビエンナーレを見たり、現地の方やアーティスト、監督と交流したりした中で、どんなことを感じましたか?
旅行に対して興味を持つ方は、何に興味を持って行きたいと考えるのか、さまざまだと思います。今回、僕はアートを軸に旅をしていますが、アートとは一体何なのかということを自分の中で見つめる結果になりました。
本質的にアートがどうして人間に必要なのか。アートはなぜ存在しているのか。どうしてそれを求めたり、売買したり、観光資源や社会運動に使ったりするのか。タイの旅を通してそれらを考え続けましたし、考え続けた結果、自分の中での落としどころを見つけられた気がしています。
――撮影の中で印象に残っているエピソードはありますか?
今回、アートにフォーカスをして旅をしているので、バンコクだけではなく、北から南までアートという文脈に則っていろいろ旅をして回りましたが、とにかくどこも良かったです。
バンコクは都市としてとても賑やかで、いろいろな人たちが集まっている場所でしたし、タイ最北端のチェンライで「タイランド・ビエンナーレ」という2年に一度の芸術祭が開催されていて、そこに集まっているアーティストの方やその作品も非常に素晴らしかったです。
南側では、プーケットという海に面したところにも伺いましたが、そこの風景も非常に良かったです。そして何より食べ物が最高でした。どこで何を食べても美味しくて。日本にもタイ料理屋さんはたくさんありますが、現地の料理の良さを改めて感じました。
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