――では、いまだミステリアスな真白役の山下さんはいかがでしょうか。
有我:ハマり役ですよね!
巣立:バリスタ役なので最初に所作の練習などしたのですが、芝居のことになると、監督に最初から都度相談をするというよりは、まずは自分の思うままにやって、それを見てもらって…ということが多かったですよね?
有我:お芝居に関して、監督や共演者とのディスカッションは少なかったと思いますし、悩んでいた印象もないです。きっと山下さんの中では、台本を読んだ時点で「小野寺真白」が出来上がっているというか、創り上げられている気がしていて。真白くんは無口な役どころですが、普段の山下さんも口数が多いわけではないんですよね。
余談ですが、以前、山下さんのバースデーイベントを観させていただいたのですが、歌、ダンス、トークはもちろん、コントまでやられていて、一つのエンターテインメントショーを実質一人で作り上げていて。そこにいる山下さんは全然別人で、ものすごく明るく話すし、ファンの方とも絡むし、現場で見る山下さんと同じ人物とは思えなかったんです。
ただ、後々聞くと、バースデーイベントも細かいところまで準備を怠らないし、きっと真白役に関しても同様で完璧な準備をしていたんだろうなと思います。
――考察を楽しみながらドラマを見ている方も多いと思いますが、終盤戦に向けての注目ポイントを教えてください。
巣立:“花”だと思います。花屋「リリアス」を中心に、この作品にはさまざまな花が登場しますが、出てくる花に注目していくと、どんどんストーリーが見えてくると思います。登場する花の花言葉が全て鍵になっていますので、ぜひ見返してみてください。
有我:あとは、それぞれのキャラクターが持つ「愛」や、人間の本質のような部分が終盤に向けてよりハッキリしてくると思います。この作品は殺人事件の犯人を探す物語ではなく、どちらかというと心と心のコミュニケーションの部分を丁寧に描いているので、そういった部分にも注目していただけるとうれしいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)