コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“ポストを使う際の注意点”を描いた漫画『町中のポストを使う時、これを知ってないと手紙が盗まれる可能性がある話』をピックアップ。
作者である漫画家のるかぽんさんが、2023月12月16日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、8200件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではるかぽんさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
誰でも一度は利用したことがあるであろう郵便ポスト。わざわざ郵便局に行かずとも手紙やハガキなどを発送できるため大変便利だが、1つだけ注意点があるという――。
作者のるかぽんさんは昔、ポストに投函した手紙が相手に届かず、追跡情報を見たら郵便局にも集荷されていないことがあったそうだ。
“ポスト内の手紙を誰かに盗まれた?”と疑うるかぽんさんだったが、「今度は奥に落ちるよう深く入れよう」と投函口に手を突っ込むと、数回に一度は他人の手紙が手にぶつかり、簡単に盗めることが発覚したという。
実は郵便ポストの内部には仕切りがなく、ただ袋が2つ入っているだけの状態で、袋上部に金属フレームが付いているため、袋の境目にレターパックなどの大きな封筒が乗りやすいそうだ。
境目に乗ってしまった封筒は手が届きそうな位置に置かれるため、「あとから来た人が出来心で盗んでしまったり、そもそもそれが狙いで大きめの何かを置く犯罪者がいるかも」と考えるるかぽんさん。
もちろん単なる想像に過ぎないが、それからというもの、るかぽんさんは中まで手を入れてから郵便物を離し、下へ落ちた音を確認するようになったという。そして、その方法を実施してから“郵便事故”は0件になったそうだ。
本作のラストでは「(郵便物が)大きいほど引っかかり要注意!」と説明したうえで、“入れた後に引っかかっていないか手を振るとさらに安心”とアドバイスしていた。
この有益な情報に、ネット上では「読んでゾッとした」「安全なポストに変えてくれないかな…」「すごくタメになった」「全然確認してなかったから今後気を付けよ」などのコメントが続出。また「レバー式で落とした後は鉄板で封をして、入れ口から取り出せないようにしたら?」と、安心して使える“ポスト設計”を提案する声も寄せられていた。
――『町中のポストを使う時、これを知ってないと手紙が盗まれる可能性がある話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
フリマアプリでのお取引で売れた品物を送る際、ポストを利用したら郵便局員さんに集荷される前に郵便物が行方不明になってしまったため、警鐘の意味も含めて、考えられる事態やポストの仕組みをまとめて描きました。
――本作では、ポストの中身の構造や、それによって起こり得るトラブルの紹介などが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
Web漫画では色んな色が使えるので、ポストの赤色を目立つように描きました。この漫画は実はかなり前に書いた漫画で(2019年制作)、ポストを利用した時に前の方が入れた郵便物がポスト内部で引っかかっている度に自己RTや再投稿していました。年に何度も引っかかってるケースに遭遇します。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ポストを描くのが楽しかったので、ポストの内部のコマです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
悲しい経験をした時に、心の整理をするために出来事を調べ直して、豆知識マンガにすることが多いです。そそっかしく、失敗ばかりしているので反面教師にしてもらえたら嬉しいと思ってます。
――作画の際に普段からこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
知識系の漫画は読むのが大変になることがあるので、最近はクスッとなるようなギャグを多めにして、読みやすく分かりやすいことを大事にネタをまとめるようにしてます。
――今後の展望や目標をお教えください。
見てくださった方が「読んでよかった」と思える話を描いていきたいです。エッセイ漫画だけでなく、豆知識を盛り込んだ一次創作(ストーリー)漫画も描こうと思ってます。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
見て下さりありがとうございます。少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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