一方“アンダー”に所属する佳奈恵(飯豊まりえ)ら住人は、加州の処刑を固唾をのんで見守っていた。そして富岡(袴田吉彦)が加州のとどめを刺そうとした時、見かねた佳奈恵が止めに入る。
すると富岡は、“加州を殺さない代わりに日没までにユートピアから100キロ離れた場所にある缶詰工場から缶詰を取って来い”と佳奈恵に命じる。佳奈恵が1人で向かおうとすると、海斗(前田公輝)が“佳奈恵が逃げ出すかもしれない”と言って自ら見張り役を買って出た。
その後、佳奈恵たちが缶詰工場にたどり着くと、そこにはおびただしい数のゴーレムが…。海斗が機転を利かして2人は工場に潜入することに成功するのだが、しばらくすると佳奈恵たちは再びゴーレムに囲まれてしまう。「逃げよう」と言う海斗に対し、佳奈恵は「彼(加州)は生きなきゃいけないの、絶対に」と必死に缶詰を集める。
そんな時、銃を持った結月(横溝菜帆)が突如現れ、ゴーレムを撃破したことで2人は救われる。結月は所属する教団の食料とエネルギー不足により、1人で食料を調達しに来たのだという。
佳奈恵がユートピアにいると聞いた結月は“連れて行ってほしい”と頼むが、佳奈恵は「ユートピアは結月ちゃんが思っているような場所じゃない」と断る。それでも仲間のために行く価値があると考える結月は、結局ユートピアに向かうことを決めるのだった――。
その後富岡が告げたタイムリミットが差し迫り、夕日が沈みかけたその時、佳奈恵と海斗、そして結月はありったけの缶詰を持って帰還する。無事に約束を果たした佳奈恵が加州の解放を要求すると、富岡は「あぁそうだな、こいつを解放しよう」と言って、突然加州を“アンダー”のさらに下、奈落の底へと突き落してしまう。激怒した佳奈恵が富岡に掴みかかると、ちょうどそこへ冬馬が現れ「レジスタンスはどこだ?」と尋ねる。
一方、奈落の底へ突き落された加州は九死に一生を得ており、ゆっくりと目を覚ます。するとそこは、坪井(小久保寿人)率いる“レジスタンス”のアジトだった――。
坪井の登場で幕を閉じた第2話。坪井と言えば刀集団を率いるリーダーで、一見不愛想に見えるが非常に仲間想いな一面を見せる人気キャラクターの1人だ。
そんな坪井はシーズン3の最終話にて、悲惨な最期を遂げたかのように思われていた。しかし今回登場した坪井は眼帯をしていたものの確かに生きており、どうやらレジスタンスのリーダー的存在になっているようだった。
今後、坪井の信念を曲げない性格が加州の一途な想いと掛け合わさり、ユートピアに変革をもたらす可能性も考えられる。
また第3話の予告では、佳奈恵が冬馬を人質に取り、漆原と交渉するシーンが描かれていた。佳奈恵は“アンダー”から加州が消えたことで自ら立ち上がり、仲間たちを守るためにそのような行動をとったのかもしれない。
そして予告映像では、明日葉が「私をアンダーに行かせてください」と懇願するシーンも。“タワー”と“アンダー”という、対立する立場にそれぞれ身を置く明日葉と佳奈恵。今後2人の関係はどうなっていくのだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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