賀来賢人が主演を務め、自ら企画を持ち込んだ映像作品Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」が、2月15日よりNetflixにて配信中。本作は現代日本を舞台に、ある任務をきっかけに忍びであることを捨てた最後の忍び一家・俵家が、国家を揺るがす危機と対峙していく完全オリジナルストーリー。役者である賀来賢人が原案の作品が世界配信となり、世界92の国と地域でTOP10入りを果たし、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)初登場2位と全世界で大ヒット中だ。この度、主演と原案を務めた賀来に、企画の背景や本作にかける意気込み、共演者とのエピソードなどについて語ってもらった。
ーーまず、今回賀来さんが参加された「共同エグゼクティブプロデューサー」とはどのような役割なのでしょうか。
今回僕はクリエイティブを統括する役割をやっています。本の内容や編集でどうするかとか、そういった部分をやっています。キャスティングは関わったところと関わっていないところがありますが、直接僕が連絡した方もいます。
ーー主演をやりながら制作のプロデューサーも務めたということですね。
準備段階ではそうですね。ただ現場入っちゃうと僕も準備する必要があって、演技のパフォーマンスを落としたらいけないので、途中から全部の現場に参加するのはやめました。でも裏で台本を直すとかはしていました。
ーー「忍びの家 House of Ninjas」の企画をNetflixに持ち込んだのはいつ頃でしょうか?
2020年の秋ですね。3年くらいで完成したのは奇跡だと思います(笑)。異常なスピードと異常なラッキーさって言われます。初めて作った企画がNetflixで通るっていうのがまず奇跡みたいなものらしいので。僕たちが作った企画書は20ページくらいで、ストーリーラインとキャラクターラインを書きました。それをNetflixに渡したら、全部英語の120ページくらいの膨大な企画書が返ってきました。僕たちの考えた作品を元に広げた世界観を作っていただいて、それが今に繋がっています。
ーープロデューサーとしての賀来さんにお聞きしますが、お気に入りのキャラクターはいますか?
もちろん皆好きですが、中でも好きなのは蒔田彩珠さん演じる“凪”ですね。僕たちが原案を作っている時からずっと、「俺たちの凪」って言っていたんですよ(笑)。かわいくてね。凪は承認欲求が強いティーンの女の子で、このキャラクターは良いねって皆で話していました。
ーー確かに、魅力的なキャラクターでしたね!忍者を表現するうえでのポイントがあればお聞かせください。
誰が見ても忍者だって分かるようなビジュアルにしないといけない一方で、僕たちが作り出した忍者の「新しい一面」を見せたかったんですよね。自分たちは何かに仕えていて、それを正義だと思っていたけど、それって正義なの?っていうのが実は大きなテーマなんです。そういう部分を面白い角度で捉えた作品にできたのかなと。宗教とか家柄とか、基本的だけどニッチなところもエッセンスとして入れています。ただのヒーローものに収まらない切り口になっていると思います。
ーー「新しい一面」と言いつつ、忍者の黒装束スタイルがクラシックでカッコ良いですね。
ありがとうございます。伝統を捨てられなくて、だからこそ忍者なんですよ。ちょっと時代から外れている、最新の忍者ではないっていうところが今回のミソかもしれないですね。
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