“海外旅行のバイブル”ドラマ化で見えてきた景色 豪華“旅好き芸能人”たちが世界を巡るドラマ「地球の歩き方」を振り返る

2024/02/24 12:00 配信

ドラマ コラム

“海外旅行のバイブル”ドラマ化で見えてきた景色(C)ドラマ「地球の歩き方」製作委員会

テレビ大阪・BSテレ東で放送中のドラマ「地球の歩き方」。“海外旅行のバイブル”ともいわれる書籍「地球の歩き方」をドラマ化した挑戦的な作品で、旅行好きの三吉彩花森山未來松本まりか森山直太朗が“記者”となって世界各地を巡り、“オリジナル特集ページ”を完成させるという内容だ。これまでに放送された三吉彩花森山未來の2話をもとに、豪華キャストが揃った同ドラマの魅力を振り返る。

ユニークな視点と綿密な取材で世界にスポットを当てるドラマ


「地球の歩き方」は1979年の創刊以来160以上の国・地域で発売され、累計8000万部を超える売り上げを誇るガイドブック。200人以上のライターや記者による綿密な取材による情報が詰め込まれ、長年にわたって世界的な支持を集めている。

そんな同誌が初のドラマ化。三吉彩花が韓国、森山未來がタイ、松本まりかがサイパン、森山直太朗がニュージーランドを“記者”として旅していき、それぞれが“オリジナル特集ページ”を作る過程を描いていく。

1月13日から放送された三吉彩花は、「地球の歩き方」編集部から芸能人記者の特集記事の依頼を受けて韓国を旅行。すでに韓国を50回以上訪れているという三吉は、「名物オモニ(お母さん)特集」をテーマに選ぶ。「家族のように迎え入れてくれる温かみとか、人と人との繋がりを再確認したいため」「韓国では初めて会ったオモニでも、家族とか友達とか娘のように接してくれる」点に惹かれるとのこと。自身が好きな韓国を紹介するにあたり、実体験をもとにした特集を組むことにしたようだ。

三吉は現地で40年以上タクシードライバーを務めるオモニ、グルメスポットのクァンジャン市場のオモニ、サウナスポットのオモニ、エステのゴッドハンドを持つオモニ、韓服デザイナーのオモニ、占いカフェを経営するオモニ、チェジュ島の海女さんのオモニに出会った。

行く先々で親子のように接してくれるオモニの厚意に甘えながら、母親として重ねてきた苦労を尋ねていく三吉。彼女たちの話に耳を傾けるなかで、チェジュ島の海女さんオモニが歌いながら涙を流したときには、思わずもらい泣きする場面も。「こんな苦労をさせるために娘を産んだのか」という哀しい歌詞が、“経験”から生まれたという話に胸が詰まる。

先に話していたとおり、オモニたちの温かい人情を映し出すことができた“韓国編”。道中では「母親は“犠牲”になるもの」「結局自分の人生は自分で切り拓いていくもの」といった彼女たちの人生観が覗く言葉を聞くことができた。三吉の言葉通り、韓国のオモニたちの温かさや人柄が十分に描けた回だったと言えるだろう。

森山未來が映し出したタイ・バンコク“現代アートの震源地”


森山未來はタイの現代アートシーンの最前線に触れるべく、タイ・バンコクへ旅に出る。バンコクに到着後、森山の地元である神戸で活動していたタイ人の漫画家“タムくん”ことウィスット・ポンニミットとともにアートスポットを巡った。そこでタムくんから、タイで最も有名なグラフィティーアーティストであるアレックス・フェイスを紹介される。

フェイスは独自の感性で描いた絵を、それぞれの来歴を交えつつ説明してくれた。彼はストリート・グラフィティとも呼ばれる、街中の建物などへ自由に絵を描くアーティスト。街のなかには誰でも自由に絵を描いていいエリアがあり、誰かの描いた絵の上にまた誰かが絵を上塗りしていく。

2009年に娘が生まれたフェイスは、未来のことを考え「娘がこの世界をどう生きるのだろうか?」と少しセンチメンタルな気持ちになったという。そうした時々の感情は作品にも現れ、その後描かれたキャラクターの表情は憂いを帯びている。描く“瞬間”に生まれてくる作品だからこそ、より心境や考えを反映した作風になるのかもしれない。

タイ最北端のチェンライに向かった森山は芸術の祭典「タイランド・ビエンナーレ」を訪れ、かねてよりファンであるというアピチャッポン・ウィーラセタクンらの作品を鑑賞した。そして少数民族アカ族の人々と出会ったところで旅は終わったのだが、アートについて「ビジネスの側面もあるし、一方で人を喜ばせることでもあり、何にでもなり得る。人間のようなものですね」と語る森山。思うところがあったのか、収録を終えても1人現地に残ることを選択する。

日本では俳優・ダンサーとして知られる森山の、アーティストとしての側面が見え隠れした“タイ編”。ドラマ「地球の歩き方」は、旅先の人々やスポットだけでなく、記者役の著名人の思わぬ素顔を知ることができるのも魅力の1つだ。