現在放送中の山崎育三郎主演のドラマ「あいの結婚相談所」(テレビ朝日系)で、結婚相談所所員・真壁男夢(まかべ・あだむ)を演じる中尾暢樹。コンピューターやメカが得意の大学生アルバイトだが、仕事を振られなければ勤務中でもゲームに夢中、今どきのゆとり世代っぷりを見せる。本格な役者デビューを「動物戦隊ジュウオウジャー」(2016年-2017年、テレビ朝日系)の主演で飾った彼のデビューから最新作までをキャッチ!
――まずは中尾さんのデビューのきっかけを教えてください。
きっかけは「D-BOYSオーディション10th」を受けたのが始まりです。その前に元々は16歳の頃にワタナベエンターテインメントの養成所で頑張っていたところ、「D-BOYSオーディション10th」が開催されて。そこでファイナリストになったことで、事務所の新人育成部門に入り、2年前に事務所に正式所属になりました。なので、最近になって色々とお仕事ができるようになってきた感じですね。
――この世界って面白いな、頑張ってみよう、と思ったきっかけは何だったんでしょうか。
実際にD-BOYSの方が出演していた舞台で、養成所の子たちの職場体験の一貫としてその制作に関わらせていただくことがあったんですよ。その時に初めて、こうして人前に立って芝居をして、見ている人を感動させて、誰かに影響を与えるっていうのはすごいなと思って。それがきっかけで自分も、そんな風に芝居で誰かに届くものをやりたい、と思うようになったので、すごく大きな経験になりましたね。
――ちなみにお名前の暢樹は本名ですか? 今回のドラマ「あいの結婚相談所」で演じる真壁男夢(あだむ)も読めないお名前ですが、“暢樹”も一見すると…。
確かにそうですね。暢樹は本名です。「まさき」と読むんですけど、これは僕の父がつけてくれたんですが、苗字からの字画などを熟考した上で考え抜かれてつけられた名前なので、「絶対に変えてはならない」と言われているんです(笑)。なので父の言いつけを守って、この名前と漢字はそのまま覚えていただこうと思って頑張っています。
――(笑)。そうなんですね。そんな中尾さんが、役者をやっていく中で忘れられない出来事は?
とある監督さんから「いろんな監督がいて、いろんな人がいて、いろんなドラマがあって、正解がひとつではない世界。その場で求められることをやってもいいけど、そのままやるのではなく、自分の中で昇華して正解を選んでいくことも大事だ」と言われたことが印象に残っています。自分で選んで、それを糧にする。全てが正しいわけではないから、と言われたんです。その頃はデビューしたてで、現場で言われるままに演じていただけだったので、自分で自分が正しいことを考えて演じる、ということで変化が出ましたし、成長できた言葉だと思っています。
――戦隊をやられたことで変わったことはなんでしょうか。
単純に当時は映像に対しての知識がなかったんですね。監督さんがいて、照明があって、スタッフさんがいて。本当に何も知らなかったので、撮影に向かう姿勢も、後悔しないように準備をすることや、そういった当たり前のことを学びました。あとはヒーローショーもありますから舞台での芝居もありましたし、アフレコも。戦隊って全てができるんですよね。映像に舞台、声の演技。色んな経験ができたので、今はすごく力になっていますね。
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