真和はというと、偶然バイトする牛丼店で食事していた栞に多聞を思いやる話をしつつ、別れた者同士で「付き合う?」と言ってしまい、水をぶっかけられた。だが、災難はそれだけではなかった。
夢だった脚本の仕事をようやくできるようになった真和だが、ドラマプロデューサーからChatGPTで作成した流れにするように言われ、怒りが爆発して仕事を降りることに。
それを知った絵里加が急いで真和の家に向かうと、愛と鉢合わせ。絵里加も愛も、真和が夢を諦めることを止めにきたのだ。そこに真和が就活のためスーツ姿で出てきて、2人から説教されると、「いい加減にしろよ。自分のこと棚に上げて勝手なことばかり」と言ってしまう。
そして、愛の今を否定するような言葉を吐くと、絵里加が「言い過ぎ」とその頬をぶった。それに怒り、「あんただって一生結婚しないとか強がってっけど、誰も自分みたいな女と結婚してくれないかもってビビってるだけだろ!」と言うと、愛が「セクハラ」だと反対の頬をぶち、真和の頬は真っ赤に。
あいいれない関係だった絵里加と愛がまさかの共闘。その根底には真和を思ってのことだ。涙する2人を見て「俺のことより自分の人生心配しろよ」という真和の言葉もまた本当の思いだ。
アラサーとなると、仕事や家族とのことなど、恋愛以外にもより深く考えることが多くなってくる。また、1人でいる幸せも感じたりもする。そんななかで本作の登場人物たちの選択に共感したり、ヤキモキしたりする。
Wビンタで赤くなった頬のまま就職面接に挑んだ真和。その痛々しさはそのまま心の痛みのようだ。「どうしたらいいんですかね」という泣き笑いの感情が胸に迫った。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)