樋口幸平が語る芸能界に入ったきっかけ、ドラマ「体感予報」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の撮影エピソード、ファンへの思い

樋口幸平撮影=友野雄

WEBザテレビジョン公式Xで、取材してほしいニューカマータレントをユーザーから募る新企画「推したい!フレッシュFACE」。今回は、現在放送中のドラマ「約束 〜16年目の真実〜」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)に出演中の樋口幸平が登場。芸能界に入った際のエピソードや、ファンへの思い、樋口が注目を集めたドラマ「体感予報」(2023年、MBSほか)についてなど、じっくりと話を聞いた。

ドラマ「体感予報」との出会いで意識が変わった


――2023年に出演されたドラマ「体感予報」が国内外で大ヒットとなりました。この反響を樋口さんはどのように捉えていますか?

本当に想像もつかないような出来事がたくさんありました! 日本のみならずアジア圏からもイベントや取材などがあり、いろいろな経験がたくさんできました。感謝しつつ、これからもっともっとみなさんに喜んでもらえるよう頑張っていきたいですし、「体感予報」を一緒に作り上げてくれたスタッフやキャストに、今後の自分の活躍をしっかり見ていただけるよう頑張りたいとも思っています。

――オンエア時やオンエア後にさまざまな声や反響をもらったと思いますが、特に印象的だったものを挙げるとしたらどのようなものですか?

やはりアジア圏からの反響です。ファンレターやSNSでの反響が日本だけではなくなっていると感じてます。そのおかげで、イベントも実施できましたし、雑誌の取材も増えました。アジア圏での活躍の幅が広がっていけたのがうれしかったです。

――それまで海外での活動についてはどのように考えていましたか?

僕自身、韓国ドラマは好きですし、「いつかはアジアを含めて海外でも、俳優の仕事やファッションの仕事ができるようになりたいな」と思っていましたけど、まだまだぼんやりしたものでした。

そう思ってはいても、どうしていいいか分からないという状態だったので「そうなればいいな」くらいのものだったんです。でも、それが「体感予報」を経てリアルな目標になってきたと感じています。「体感予報」でこんなにも意識が変わるんだなと自分でも驚いてます。

「みんなが思っているよりも全然普通の人間です(笑)」


――改めてお伺いしますが、「体感予報」という作品で得たものや学んだものは?

たくさんあるんですけど一つ挙げるなら…。あのドラマは“美しく描く”というところにフィーチャーしていたところでしょうか。それ以降、自分自身の外見や見せ方みたいなところはすごくこだわるようになりました。自分を見せる場面では、この経験を生かして少しでも美しく見せたいなと意識するようになりました。

――それは「体感予報」でご自身のストロングポイントが見つかったということでもあるのでしょうか?

それはあると思います。ドラマをできる限りリアルタイムで見ていたので、みんなの反応を同時進行で見ていて、「ここってみんなこう思うんだ」とか「ここのシーンがキレイだと思われているんだ」とか、自分では何も思っていなかったことがみんなには刺さっていたりだとか、そういうことをすごく学びました。

それを基に、「僕はこうみせていけばいいのかな」とか「みんなはこういう表情がいいと思ってくれているんだな」と、いろいろと考えるようになりました。

――そんなさまざまな意見も知った今、ご自身で思う“樋口幸平”とは?

そうですね、みんなが思っているよりも全然普通の人間です(笑)。ドラマで演じた役(瀬ヶ崎瑞貴)が完璧な人間だったので、SNSとかよく言われるんです、「樋口くんは完璧だから」とか。驚いたのが「樋口くんは本当に存在しているのか」とか思われたりしたことです(笑)。

僕はまったく完璧な人間ではないですし、抜けているところはたくさんあるし、おなかがすいたらふらっとラーメンを食べに行ったりもしますし。本当にどこにでもいる普通の人なので…僕は、これからもそういう人間でありたいと思っています。

もちろん自分が持っている軸や「こうなりたい」という芯は強く持っていたいけど、オフでは自然体で、笑顔でいたい。普通に友達とご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりするのも好きだし。そういう人間です、ということは改めて言っておきたいですね。

――ちゃんと存在しているよと(笑)。

はい(笑)。僕も昔、あったんですよ。見ていたドラマで、嫌な役を演じている俳優さんをそのまま嫌いになっちゃうみたいなことが。だから「体感予報」を見て僕を知ってくださった方が、僕のことも完璧な人だと思ってしまう気持ちも分かるんですけど、全然そんなことないので。楽しいことが大好きな、みんなと変わらない人です。