中村倫也、料理のこだわりは“とにかく簡単なもの” 次なる目標は「アメリカに乗り込んで、ジャパニーズ雑炊を広めたい」<THE やんごとなき雑炊>

雑炊を作る連載は、サークル活動に近かった

中村倫也撮影=友野雄


――本文のなかで「この企画の読者とスタッフの前では無理したくない」という発言がありましたが、それはなぜでしょう?

自分のためにやっている企画で、それを育てるためですかね。外部の人たちが考えた企画に参加したり、のっかったりするのとはちょっと違うというか。例えば「これ言ってください」とかって言われることがあったとして、内側でやっているものには、それをやる必要はないんですよね。それをやっちゃうと内側じゃなくなっちゃいますし。

――では、あまりこの連載に関しては、仕事で雑炊を作っているという感覚ではなかったのでしょうか?

えーっと、(仕事って思う気持ちは)15%ぐらいかな(笑)。

――思った以上に、低くて驚きました。

感覚的には、サークル活動みたいな感じが強かったんです。だけど、書籍化するにあたって、やっぱりそれは創作物としての柱が必要になってくるので、後半に入ってからは、そういうことを考えながら、やっていたかな。帳尻合わせってやつですね。

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