中村倫也、料理のこだわりは“とにかく簡単なもの” 次なる目標は「アメリカに乗り込んで、ジャパニーズ雑炊を広めたい」<THE やんごとなき雑炊>

この1冊があれば思い出に

中村倫也撮影=友野雄


――SNSでの反応を見たところ、ホワイトデーが発売日ということもあって、中村さんからのホワイトデープレゼントだと喜んでらっしゃる方も見受けられました。それにちなんで、ホワイトデーの思い出があれば教えてください。

僕が記憶に残っている人生で最初のホワイトデーは、チョコレートをもらってもないのに、自分の好きな子にあげたってことですかね。当然キョトンとされました。あげたかったんでしょうね、幼稚園のときですけど。

――バレンタインでもらえることを期待していたんでしょうか?

あんまり…。小学生のときは、あったかもしれないですけど、そんなに人生であんまり考えたことはないです。あとは、辛く切ないお話しかないですね。書くのもはばかられる。

――ファンの方には、どんなふうに楽しんでほしいでしょう?

撮り下ろしもありますし、自分考案みたいなものもあったりしますし、連載にはなかったエッセイも盛り込まれているので、そういうところを楽しんでいただけたらなと。それから、この1冊が家にあれば、お友達が家に来たときとか、好きな人の前で「ちょっと雑炊作るね」ってハードルを下げて、びっくりさせるのもいいと思います。それで1個、トークが弾んだり、思い出になったりするでしょうからね。こういう知恵をひねって考えた雑炊のレシピって、そういう場面で活躍してくれるんじゃないかなと思います。

――いいですね!

あとは、あとがきにも、少し書いているんですけど、そういうおいしいものを食べたときや作ったときに、付随する物語があると、思い出にもなると思うんです。それで、思い出の数が多いほど、自分の人生を定点観測できると思うので、その1個になる可能性がある本だなと思います。

中村倫也撮影=友野雄


◆取材・文/於ありさ
撮影/友野雄
スタイリスト/戸倉祥仁(holy.)
ヘアメイク/松田陵(Y's C)
衣装クレジット/ニット、SHOOPシャツ、パンツ、共にATTACHMENT 全てSakas PR

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