<薬屋のひとりごと>“ある薬”に興奮を隠せない猫猫の高笑い、「まるでラスボスのよう」と話題

2024/02/28 07:30 配信

アニメ レビュー 編集部おすすめ

アニメ「薬屋のひとりごと」第20話が放送(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

日向夏のライトノベルをアニメ化した「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第20話が2月24日に放送された。壬氏暗殺計画の全貌がついに明らかに。一連の事故に関わっていたと見られる翠苓は自殺と思いきや……。“蘇りの妙薬”に興奮を隠せない猫猫のヴィランさながらの高笑いが話題を集めた。(以下、ネタバレを含みます)

「薬屋のひとりごと」とは


同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計2400万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。

TVアニメは長沼範裕監督(「魔法使いの嫁」や「劇場版 弱虫ペダル(2015)」など)のもと、TOHO animation STUDIOとOLM(「オッドタクシー」や「古見さんは、コミュ症です。」など)がタッグを組みアニメーション制作を担当。CVは猫猫役を悠木碧、壬氏役を大塚剛央が務める。

壬氏暗殺計画の全貌が明らかに


壬氏の寝室で目が覚めた猫猫。起き上がった時の痛みで自分の身に起こった出来事を思い出す。祭事に乱入した彼女は、天井から落ちてきた金属柱の真下にいる壬氏を危機一髪で助け出すも、左足に15針縫う大怪我を負った。すぐさま壬氏の部屋に高順(CV:小西克幸)と馬閃(CV:橘龍丸)が集められ、事の経緯を説明することに。

猫猫はまず、今回の出来事は3つの偶然が重なった事故であることを説明する。一つ目は、高官だった浩然が塩分の過剰摂取で亡くなったこと。二つ目は、小屋でボヤが起き、同時に別の場所で祭具が盗まれたこと。そして三つ目は、ほぼ同時期に祭具の管理をしていた官が食中毒で倒れたこと。ちなみに前任の管理者は浩然だった。全ては祭具を盗むために、周到に仕組まれたことだったのだろう。

盗まれた祭具は、金属柱を天井の滑車を中継して床に固定していた金具と猫猫は見ていた。しかし、そんな大事なものが盗まれたのだとしたら新しく作り直されるだろうし、また祭事に使うなら凝った装飾が施されるはず。そこで、猫猫は以前亡くなった宮廷御用達の彫金細工師のことを思い出したのだ。細工師は3人の息子たちに、低温の熱で溶ける合金の作り方を伝授しようとしていた。金属柱を床に固定する金具の近くには熱した釜が……。

おそらく細工師は誰かに依頼されて作っただけで、計画のことは知らなかったのだろうと猫猫。それでも、事件が起きれば違和感を覚え、職人として原因を特定しようとするかもしれない。その前に消されたのか。だとしたら息子たちに秘伝を授けずに亡くなった理由も説明がつく。もっとも猫猫が遺言に残された謎を解き明かしたことで秘伝は明らかとなり、今回の事故も犠牲が出ずに済んだのだが。

何にせよ、壬氏は何者かによって計画的に命を狙われていたことになる。後宮で権力を持っているとはいえ、一宦官であるにもかかわらず、重要な祭事を任され、命まで狙われているという壬氏とは一体? 猫猫は「自分には関係ないこと」と考えるのをやめた。