――後半に行くにつれて、つらいシーンが増えてくると思いますが、撮影現場で永野さん、山田さんはどういう様子で撮影に臨まれているのですか。
台本を読むだけでも、心が痛くなるような切ないシーンが多いので、当然それを演じている人はそれ以上にエネルギーを使うし疲れてしまうと思いますが、そんな中でも、毎朝元気にスタッフみんなに話しかけてくれています。お芝居で涙を流してくださりカットがかかった後も、「切ない」って言って涙が止まらなかったりする場面もあり、本当にエネルギーを使う現場だとは思うんですけど、雨と太陽の人生に永野さんも山田さんも寄り添って、走り続けてくれている印象です。
――2月26日に放送された第8話の最後では、松本若菜さん演じる案内人の千秋が、太陽のお母さんであることが明らかになりましたね。
きっと「何で案内人が2人もいるんだ」とか「2人いる必要はあるのか」という声もあったと思うんですけど、密かに「いやいや、理由があるんだよ」と早く言いたい気持ちでした(笑)。第8話が放送されて、ようやくそれを言えることは、我々としては一個肩の荷が降りたような気持ちです。もちろん松本若菜さんも最初から知っていたので、今振り返って第1話から見直してもらうと、「だからこの時こういう表情をしてたんだ」とか「こういうこと言っていたのか」とか、新たな発見として見つけられると思います。
――最後に後半の見どころをお願いします。
太陽が作った花火を雨に見せるという「十年後の約束」に向かって、雨と太陽が動き出します。そして、いま雨ちゃんが触覚まで失っている状況で、残りが視覚と聴覚になります。それがこの二人の人生にとってどういうふうに影響していくのか、二人の関係性がどう変わっていくのか。二人の恋や人間関係にも注目していただきたいですし、最後にどんなハッピーエンドが待っているのかも楽しみにしていただければと思います。
◆取材・文=水沢あすみ
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