TVアニメ「ゆびさきと恋々」(毎週土曜夜22:30-23:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・TVer・Huluほかで配信)の第9話が3月2日に放送された。逸臣が提案した“手話合宿”でグッと距離が縮まるりんと京弥。スマートで大人な京弥が、りんの前で見せた余裕のない表情に視聴者の心が掴まれた。(以下、ネタバレを含みます)
「ゆびさきと恋々」は、「月刊デザート」(講談社)にて連載中の、森下suuによる同名漫画のアニメ化作品。聴覚障がいのある女の子・雪と世界を旅する大学の先輩・逸臣のピュアラブストーリーがSNSを中心に反響を呼び、累計発行部数380万部突破(電子含む)、「第11回ananマンガ大賞」「このマンガがすごい!2021」などの数々の賞にランクインしている。
アニメーション制作を亜細亜堂が手がけ、監督・絵コンテを村野佑太、キャラクターデザインを酒井香澄、音楽を橋本由香利が担当。糸瀬雪役は諸星すみれ、波岐逸臣役は宮崎遊が務める。
りん(CV:本渡楓)と京弥(CV:逢坂良太)も誘い、“手話合宿”をやろうと逸臣から提案された雪。りんは、合宿中に手話を覚えるのはもちろんのこと、想いを寄せる京弥との距離を縮めたいと考えていた。
当日、逸臣が運転する車で山へ向かう4人はりん考案の“願望しりとり”で盛り上がる。それは、「ドラコスで推せるコスメ発掘(つ)」「次の新作カクテルのメニュー思いつく(く)」といったように、それぞれのスケッチブックに願望を書いてしりとりするというもの。雪も含め、みんなで楽しめるようにりんが一生懸命考えたのだと思うと、それだけでほっこりする。
そんな優しいりんは春休みにバイトをしていた不動産会社の社員から何度も食事に誘われていた。合宿中、せっかく京弥と二人きりになれた時もその人からお誘いの電話がかかってくる。だが、それが結果的に京弥の心に火をつけた。「好きな人がいる」と電話越しにりんが断るのを聞いた京弥はその核心に迫る。彼は薄々、りんから向けられている気持ちに勘付いていたのだ。
大人になると付き合うまでの過程がめんどくさい。今まではそう思って恋愛に積極的になれなかった京弥だが、りんに別の男性から電話がかかってきたことで嫉妬している自分に気づいた。そんな自分のかっこ悪さに京弥は思わず顔を赤らめる。りんの前では、理想の大人であろうとしてきたのだろう。りんが足をひねって捻挫してしまうハプニングもあったが、二人の距離は確実に縮まった様子。
車中では、「りんちゃんのこと可愛いと思ってる」と京弥の言葉にりんが胸をときめかせる。そういう台詞をさらりと言ってしまえるスマートさと、りんの前だけで見せる余裕のない表情。好きにならざるを得ない京弥の魅力に、視聴者から「京弥さんのセリフでこっちが照れてしまった」「京弥は京弥で大人の男であろうと振る舞っていろいろと葛藤があったんだろうな」「ヤキモチを焼く京弥さんが凄く可愛かった」という声が上がった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)