ガンウ:僕もデビューした時からお茶の間で拝見していたので、今回この役をいただいて果たして夫婦役が務まるのかなと心配があったんですが…やはり夫婦というのは分け隔てない表現ができないといけないですから。でも、ナムジュさんが最初の撮影日からすぐ壁を取り払ってくださったんです。好きにやってくださいというシグナルを受け取ったような気がして。
最初の台本読み合わせの後、皆さんで食事会に行ったんですが、その場で当然(お酒を)飲んだりもするわけです。ナムジュさんはかなり“いける口”でしたし、そこで俳優たちやスタッフ全員をうまくまとめている姿を見て、カッコいいな、と。そう思ってから、すごくやりやすくなりました(笑)。
ナムジュ:なんでだろう、誉め言葉には聞こえないですね(笑)。
チャウヌ:台本読み合わせの現場では少し冷たそうなイメージもあったんですが、食事会で本当にサバサバしていて気さくに接してくださって。現場でも、楽しく撮影させていただきました。僕はスヒョンとのシーンも多く撮影しましたが、ナムジュさんとのケミ(相性)は100点満点だったと思います。僕が悩んでいたら意見をくださって。とても楽しく、いいお仕事ができました。
ナムジュ:私は110点です!最初は私も不安でした、チャウヌさんは“星から来た王子様”みたいなイメージだったので…。でも日が経つにつれ弟のようになりました。弟というのも申し訳ないような年齢差なんですが(笑)。
チャウヌ:弟ですよ!
ナムジュ:ありがとう。本当に楽しく撮影できました。
――ミステリーな部分がたくさんあってなかなか多くを語れない作品だと思いますが、配信を楽しみにされているファンの方にメッセージをお願いします。
セミ:この作品は、悲劇ではありますが本当に美しい作品です。ハイライト映像を見ただけでも私は胸にジーンと来て、「どうしてこんなに美しいんだろう」と思ったんですね。なので、視聴者の皆様がどういうふうにご覧になるのか気になります。皆さまに共感していただけて、心通わせ心癒やされる作品になるといいなと思っています。
ガンウ:台本を読みながら涙を流したり、ここまで心を動かされたのは初めてのような気がします。台本を読んだ時もそうですが、作品として仕上がった時、よりこの感情が皆様にきちんと伝わるんじゃないかなと思います。
チャウヌ:あたたかい春が近づいてきているこの時期、春とともにこの作品をぜひご覧いただきたいと思います。
ナムジュ:昨年6月から撮影に入って、8カ月にわたってキャスト、監督、スタッフの皆さん、全身全霊で頑張って作った作品です。皆さまにもぜひ共感していただけると幸いです。
――この作品も日本で楽しみにしているファンの方がたくさんいますし、韓国のドラマが日本、そして世界でとても人気です。これほど世界で韓国のドラマが愛されている理由は何だと思いますか?
チャウヌ:たくさんの方に楽しんでいただけているというのは、すごくありがたいことだと思うんですね。何か特定の理由があるというよりは、ただ、俳優スタッフみんな一丸となって本当に汗水たらして頑張っていい作品を作ったおかげなんじゃないかなと思っています。
日本のファンの皆さんや、世界のいろいろな国に楽しんでくださる方がいらっしゃるということ自体が、作品の魅力になっているんじゃないかなと思うんです。すごく感謝していますし、これからももっといい作品を作ろうという気持ちがすごく強いです。
◆取材・文=酒寄美智子
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