真田広之、賀来賢人…“日本人俳優のプロデュース作品”が世界の視聴者を魅了 コンテンツ界の“新潮流”

2024/03/07 08:10 配信

ドラマ コラム

賀来賢人※2023年ザテレビジョン撮影

「忍びの家 House of Ninjas」で日本の空気を変えようとした賀来賢人


続いてNetflixで2月15日に配信スタートした「忍びの家 House of Ninjas」(全8話)は、主演の賀来が共同エグゼクティブプロデューサーを兼ねている。

当メディアのインタビューで賀来が明かしたプロデュースのきっかけは、俳優仲間であり、今回の作品にも重要人物で出演している山田孝之がプロデュース業をしていたことだという。海外では行われていることが、「日本ではやっちゃいけないみたいな空気」をどこかで感じていた賀来。それを打破することで、「もっと作品の幅も広がるのでは」という思いも。

2020年秋にNetflixに企画を持ち込み、実現することになると、原案も手掛け、共同エグゼクティブプロデューサーとしてクリエイティブ面を担った。脚本の内容、編集をどうするかといったことは、俳優ならではの着眼点があったに違いない。ただ、演技に集中するため、すべての現場に参加するのはやめることにしたともいい、俳優としての力も最大限に出すよう、バランスをとっていたようだ。それにより作品の質が保たれている。

本作は、現代に生きる最後の忍び家族をテーマにし、海外でも注目。配信開始後の4日間のNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ、2月15~18日)で初登場2位、翌週(2月19日~25日)には1位に躍り出た。「命懸けの作品」と語っていた賀来の思いが見事に昇華されている。

「SHOGUN 将軍」より(C) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

真田広之の正しく日本を見せる力が込められた「SHOGUN 将軍」


そして、ディズニープラスのスターで配信中の「SHOGUN 将軍」は、真田が「あらゆるものをこの作品に注ぎ込んだ」ドラマだ。そこにあったのは「日本の文化を正しく世界に紹介したい」という強い思い。

これまでもハリウッド制作の作品に出演してきた真田だが、日本人キャラクターが登場し、描かれることに対して「どのプロジェクトでもできるだけ直そうとしたり、コンサルティング的なことはずっとしていたのですが、やはりイチ俳優としてできることの限界をずっと感じていました」とのこと。

それを、本作では初めてプロデューサーという立場で、しっかりと伝えた。