計画の要である共生協力センターからカン会長の息子で後継候補のカン・ソンジュ(イ・ジフン)を除外することに成功した矢先、カン会長が倒れ、計画は危機を迎える。だが実はそれすらも計算のうちで、テオは大胆かつ完璧なシナリオを作り、このピンチを切り抜ける。
そのシナリオは、イナにも知らされていなかった。「俺には話しておくべきだろ!」と激高したイナ。仲間にも本心を読ませないテオに、イナの信頼もぐらつく。まったくブレないテオとは対照的に、苦悩や焦り、不安といった感情に揺れ動くイナの人間らしさが際立つ。
そんなイナに、普段は冷静なテオが声を荒らげた。「生半可に人生懸けたんじゃない。お前だけでも生き残れば、またやり直せる。2人とも失敗したら終わりだ」。そしてイナを真っすぐ見つめ「お前を会長にするのが俺の存在理由だから。俺の存在理由は、お前だけだ」と胸のうちを明かした。
財閥内部でうごめく海千山千を相手に危険な賭けを繰り広げるテオとイナの絆が垣間見えたこのシーン。かたずを飲んで見守っていた視聴者からも「ここにきてテオの激重感情が!」「射抜かれた。テオがかっこよすぎる」「ずっと2人のブロマンスを見ていたい」といった声が上がった。
ここからストーリーはさらに加速し、一気にイナが“カン会長の息子”としてグループの中枢に食い込んでいく。気がかりなのは、テオ&イナとヘウォンの微妙な関係。イナと結婚の約束をしたヘウォンだが、本心では自分と似た境遇のテオにより心を寄せているようにも見える。大きな不安要素も抱えながら、いよいよ戦い本番へと身を投じていく3人から目が離せない。
「予期せぬ相続者」は、ディズニープラスのスターにて毎週水曜に2話ずつ独占配信(全12話)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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