<異修羅>ニヒロ VS ダカイの修羅対決、勝ったのは? SNSでは「推しキャラだったのに!」「これが異修羅という作品の試練か」と悲痛な叫びも

2024/03/08 15:45 配信

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テレビアニメ「異修羅」第10話が放送(C)2023 珪素/KADOKAWA/異修羅製作委員会

修羅たちによる「最強」vs「最強」を描いた壮絶なバトルファンタジー「異修羅」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで見放題独占配信・YouTube・ABEMAで見逃し配信)。迫力のバトル描写はもちろんのこと、豪華キャスト陣が演じる個性溢れるキャラクターたちが織りなす重厚な人間ドラマも見どころの本作。3月6日に放送された「第十話」は、濫回凌轢ニヒロ(CV:高橋李依)と鵲のダカイ(CV:保志総一朗)の決戦が描かれた「消える厄災」。(以下、ネタバレを含みます)

キアとの会話に、新たな一面を見せるシャルク


炎に包まれたリチア新公国の市街地。牢屋ではぐれた月嵐のラナ(CV:花守ゆみり)の行方を追っていた赤い紙箋のエレア(CV:能登麻美子)と世界詞のキア(CV:悠木碧)のふたりは、メイジ市兵と遭遇する。自分たちの街を焼かれた兵は、怒りの矛先をエレアたちに向けようとするも、そこへ現れた音斬りシャルク(CV:山寺宏一)に瞬殺されてしまう。さらにシャルクは、エレアたちがリチアの人間ではないことを見抜き素性を尋ねるが、逆にキアに「殺すことはなかった」と責められてしまう。キアのストレートで強気な言葉に思わず笑い声をあげたシャルクは、ふたりをそのまま見逃すのだった。

序盤、修羅であるキアとシャルクが接触するも、交戦には発展しなかった。「第六話」でソウジロウ(CV:梶裕貴)と戦った際のシャルクは、リチア兵たちとの問答に応じることもなく一方的に襲いかかってくるなど、やや戦闘狂らしい一面を見せていたが、今回は少し違っていたように思う。メイジ市兵を殺したところまでは同じだが、キアから「殺すことまではなかったと思うわ」と言われると、笑いながら「そこのお嬢さんの言う通りだった」となぜか納得してしまうのだ。傭兵を生業とするシャルクにとって、人を殺すことは当たり前すぎる行為で、その意味など久しく考えてもいなかったのだろう。物怖じしないキアのストレートな進言は、シャルクに一瞬だけ傭兵になる前、つまり人間だったころの心を思い出させたのかもしれない。最後にキアから名前を聞かれたシャルクは今の名前を明かさず「もうない 生きていたころの名前はな」と答えているが、これまでのシャルクであればこんな物言いはしなかっただろう。短い会話ではあったが、シャルクの新しい一面が垣間見えたシーンだったと思う。

テレビアニメ「異修羅」第10話より(C)2023 珪素/KADOKAWA/異修羅製作委員会


「盗賊」ダカイ、追い込まれるほどに本領発揮!


リチアの街中を暴れまわっていたニヒロは、噴水広場にてダカイと会敵。わずかな交戦から、ニヒロが魔族であり、ヘルネテンの内部にいることを察知したダカイは、魔剣や糸などで攻撃するも、硬い装甲の前にダメージが通らない。ならばと、ダカイはリチア兵に合図を送り、塔から魔具「冷たい星」を放って直撃させるが、ヘルネテンの装甲はこの攻撃も凌ぎきってみせる。もはや打つ手なしと思われたダカイだったが、ニヒロが張った蜘蛛の糸の反動を利用することでヘルネテンの背中へと貼り付き、さらにソウジロウが斬った傷に剣を突き刺すことで、ヘルネテンの開閉口を作動させる。こうして生身のニヒロと対面したダカイは、容赦無くその首を切り落とすのだった。

ダカイとニヒロの戦いは、前半は完全にニヒロのペースだった。これまでは多数のワイバーンや兵を同時に相手にしていたため、蜘蛛の糸を飛ばす遠距離攻撃と硬い装甲を生かした肉弾戦が主流だった。ところが今回は初めての本格的な一騎打ちということもあり、周囲に蜘蛛の巣を張り巡らせ、その内側で戦うという新たな戦闘スタイルを披露。さらに防御面でも魔具「冷たい星」の直撃にも耐えてみせるなど、難攻不落っぷりを発揮してダカイを追い詰めることに成功。実際、あと一歩だったのは間違いないが、最後はダカイの「盗賊」スタイルが牙を剥き、逆転負けを喫した形だ。ダカイは真っ向勝負で勝ち目はないと判断し、ニヒロの蜘蛛の巣やソウジロウが付けた傷跡を利用、さらには盗み持っていたヒグアレの毒剣を使うなど、何重もの策を用いてヘルネテンの装甲をこじ開けたのだった。ダカイのいちばんの武器は、「異界の身体能力」でも「ラズコートの罰の魔剣」でもなく、「略奪の観察眼」だということを改めて思い知らされたバトルだった。とくに、観察によってヘルネテンの全神経網を把握するという芸当は、おそらくほかの修羅には真似できないだろう。このふたりの激闘には、SNSでも「イケメン度がさらに上がっているダカイ。まつ毛まで美しい!」、「追い詰められるほどに楽しそうなダカイさん、やっぱ客人なんやね」との声があがる一方、「闇夜に光るヘルネテンの目にゾクゾクくる!」、「ヘルネテン、マジでどうやったら勝てるの?」、「やだニヒロ死なないで!!」、「貴重なセクシー担当がぁっ!!」と、ニヒロの活躍に喜ぶ声と退場を惜しむ声にあふれていた。

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