高木と清水の俳優としての魅力について、山本氏は「高木さんは、(芝居を)やればやるほど、自分で発見していく感じです。昨日と今日の声の響きの違いなどを新鮮に感じたり、楽しみながら作業をしているところに感動しています。高木さんは、見れば見るほどもっと見たくなるところが本当に魅力的だなと思います。清水さんは、『ここに行きたい』っていうポイントがきっとあるんだと思います。そこにたどり着くためにひたすら行く。だから高木さんとは対照的。(高木の)掘り下げていくパターンと、(清水の)高みに行くパターン、そのコントラストが2人の魅力です」と語る。
演出を手掛ける杉原氏は「2人とも本当に飾り気がなくて素直に稽古場にいてくれる。高木くんは、こんな俳優出会ったことないです(笑)。稽古の最中でも、休憩中でも本当にこのまんまで。シームレスにお芝居と普段を行き来できる稀有な存在だなと思います。年末にHey! Say! JUMPのライブを見に行ったんですけど、みんな格好良く踊って歌っていて、それは高木くんもなんですけど、ふとした瞬間にフラーってその辺を歩いてる自然体の高木くんでいる。この感じでドームに立てるんだったら、PARCO劇場でも絶対に自然体で芝居をしてくれるなと思いました。本当にこんな俳優出会ったことないです」と語り、高木は「ありがとうございます…なのかな?(笑)」と笑顔に。
さらに、杉原氏は清水についても「くるみさんも思ってることを本当に素直に伝えてくれます。今どこに悩んでるとか、今どういう気持ちで役に挑もうとしているのかっていうことが直に伝わってくるので、すごく信頼できます。本当に二人と作業しててやりにくいところはなかったので、稽古の初期の段階からこの二人でよかったなって思いました」と語った。
会見の最後に、高木は「見る方の年齢とか過ごしてきた環境とか今の気持ちとかで、もしかしたら見え方が変わってくるのかなとは思うんですけど、“今の自分が見た時にどう感じるか”を大事にして見てもらえたらうれしいです。ぜひ皆さん遊びにきてください」とメッセージを送った。
本公演は、東京(PARCO劇場、3月10~28日)、福岡(久留米シティプラザ ザ・グランドホール、4月5日・6日)、大阪(森ノ宮ピロティホール、4月12日~15日)、広島(広島上野学園ホール、4月19日)で上演される。
◆取材・文=水沢あすみ
※高木雄也の「高」ははしご高が正式表記
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)