森山の第3話(全編の第6話)は、タイに残った森山から半年後に連絡がきて、スタッフがプーケットにいる森山に会いに行くシーンから始まる。森山に呼ばれたというアートディーラーのオットと会ったスタッフは、一緒に森山のいるレムトゥッケ村に行き「ウーラックラウォイ族の暮らし in レムトゥッケ村」が始まった。
漁業を営んで生活するウーラックラウォイ民族が住むのがレムトゥッケ村。森山が住んでいるという家に行くと、海難事故で夫を亡くしたオンとその息子・オウム親子がいて、今、一緒に暮らしているという。ここではモリ漁をして生活していると自信ありげにいう森山だったが、実際はまだ一度も獲れたことがないとオンが明かす。
モリ漁の師匠・ケムと漁に出た森山が、洋服のまま海に潜る姿はまさしく現地人らしい。この日は不漁だったが、夜が明けてひとりで小舟を出してモリ漁にチャレンジ。すると、森山のモリに大きな魚が。魚が刺さっているのを見た森山自身が驚いている様子がおもしろすぎる。
森山の初収穫に村中がお祝い。村人とともに、ウーラックラウォイ族に伝わる“ロンゲン(お祝い事などがあった時に披露する民族舞踊)”を浜辺で踊る森山。特に難しそうな動きはない民族舞踊だが、小さいころから様々なダンスを習得しダンサーとしても活躍する森山の動きはさすがである。だがそんな森山を見て、お金にならないと実感したオットは帰ってしまった。
自分が収穫した鯛を料理してもらい食事をしていた森山だったが、ひとり家に戻り荷物とモリを持ち浜辺へ。小舟に荷物を置いた森山は、スタッフに今日魚が獲れたことが初めてだったことを明かし、これでこの旅はひとめぐりし満たされたように感じたと続ける。そして「流されてみようかな」と、小舟に乗り海に出てしまった。
森山のアートをめぐるタイの旅に、「タイのアートシーンが元気とは聞いていたけど、ここまでとは。素晴らしい」「タイのグラフィティアーティスト、アレックス・フェイスさんの作品がどれもキュートで迫力があり、魅せられました」「チェンライ・ビエンナーレでの一コマを観るだけでも価値あり」などと、アート好きも満足げな声が上がる。
さらに「リュックひとつで森山未來の旅慣れた感じがいい」「ドラマなのを忘れる素の森山未來さん良いなー」「ドラマとはいえ自分は共感力が高いほうなので特に後半は心がキュッとなりながら観ていたのですが、まさに人生は航海だなと」「何をやっても様になってしまう森山未來さん最強回でした」などと、森山自身が投影されているシーンの数々も話題となっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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