そんな彼女の最新作「予期せぬ相続者」では初めて連続ドラマのヒロインに抜てきされ、借金まみれの家で育ったヘウォン役として出演中だ。2人の高身長イケメンの間で揺れるヒロインの恋心…といったような定番の三角関係ではないところも、本作の見どころであり、スジュはテオ、そして恋人のカン・イナ(イ・ジュニョン)ともどこか一線を引いているような難しい立ち位置の役柄をクールに演じている。
決して良いとは言えない家庭環境で育ったヘウォンは、劇中であまり笑う姿を見せておらず、どこか曇った表情と内に秘めた強い決心が見え隠れしているキャラクターで、セリフが多いわけではないが物語が進むに連れて確実に何かが動きだす、そんな雰囲気を醸し出している。
ちなみに今作で初めてヒロイン役を務めたスジュは、大きな記者会見に参加するのも今作が初めてだったそう。
配信前に行われた同作の会見では、少し緊張気味に「シリーズものへの出演は初めてと言っていいくらいだったので、撮影現場でもとても緊張していましたが、監督が配慮してくださったおかげで楽しく撮影できました。役作りについては、大学生時代のへウォンと5年後に社会人となったヘウォンを演じ分けるために声のトーンを変えたり、ヘウォンの心理変化や感情変化をスタイリングの違いで見せたりしました」と答えていた。
大学生時代からいきなり舞台が5年飛んだ場面でも違和感なく見られたのは、そのあたりの入念な役作りが関係しているのかもしれない。
テオ、イナ、そしてヘウォンが組む“トライアングル”は欲望渦巻く巨大財閥一族とどう絡み合っていくのか、そしてヘウォンが心に秘めた真の思いとは…今後の展開も気になるところだ。
「予期せぬ相続者」は、ディズニープラスのスターにて毎週水曜に2話ずつ独占配信(全12話)。
◆文=suzuki
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