園遊会当日、玉葉妃は欠席する。本当の理由は妊娠を隠すためだが、表向きは新たに淑妃となった楼蘭妃のお披露目として席を譲った。楼蘭妃の父は、先の皇太后に寵愛され、宮中で帝も頭が上がらないほどの影響力を持つ高官の子昌(CV:チョー)だ。そんな父と帝の前に並ぶ楼蘭妃。そこに色とりどりの薔薇を持った壬氏が現れる。
開花には至らなかったが、その見事さに帝から賞賛された壬氏は他の官たちから嫉妬の視線を浴びた。一方、無理難題を突きつけた張本人である羅漢は挑発が失敗に終わり、つまらなさそうだ。
園遊会の後、猫猫は壬氏に青い薔薇について種明かしをする。もともと用意した薔薇は全て白色だったが、色のついた水につけておくと茎が水の色素ごと吸い上げて花びらが染まるのだそう。かつては宮廷内に青い薔薇が咲いていたと語っていた羅漢。だが猫猫が予想している通り、羅漢は自分で薔薇に青い水を吸わせていたのだろう。「女を口説く道具でも欲しかったのではないでしょうか」と語る猫猫の顔が一瞬曇った。
壬氏は猫猫の爪が染まっているのに気づく。青い薔薇を覗きにくる女官たちの気をそらすために猫猫は爪紅、いわゆるマニキュアを後宮内で流行らせたのだった。その頃、羅漢も真っ赤な紅に染まった爪の女官たちが目に入る。「記憶の中の爪紅はけばけばしい赤ではない うっすら染まった鳳仙花の赤」と、おそらく懇意にしていた妓女に想いを馳せる羅漢。すると、記憶の中にある鳳仙花の赤にうっすらと染まった爪が目に入る。人の顔が碁石にしか見えない羅漢にもはっきりとその顔が見える猫猫だった。
羅漢の前に自ら姿を現した猫猫。次週描かれる父と娘の対決に、SNSでは「直接対決が来るのかな?楽しみだ」「羅漢が思わず目を奪われる爪の朱に、それを汚物でも見るかのような猫猫の冷たい目。このコントラストがとても面白かった」「猫猫が何を考えているのか気になる」と期待の声が上がった。
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
◆文=苫とり子
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