読売演劇大賞の最優秀演出家賞を受賞した前川知大の舞台「無駄な抵抗」がテレビ初放送 前川&キャストらインタビューも放送

2024/03/12 12:32 配信

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舞台「無駄な抵抗」がテレビ初放送されることが決定した撮影:伊藤大介(SIGNO)

CS放送「衛星劇場」にて、前川知大が手掛けた舞台「無駄な抵抗」が3月31日(日)昼4:00~夜6:30にテレビ初放送される。

「運命」をテーマにした前川知大×世田谷パブリックシアター最新作


同作は2023年11月11日~26日に上演された、前川×世田谷パブリックシアターによる4年ぶりの新作。ギリシャ悲劇の大テーマである「運命」を扱っており、池谷のぶえ松雪泰子清水葉月渡邊圭祐穂志もえかが出演。そして、前川作品には欠かせない劇団「イキウメ」の俳優である安井順平浜田信也盛隆二森下創大窪人衛が脇を固める。

池谷は本作などで第31回読売演劇大賞の最優秀女優賞を受賞。さらに前川が優秀演出家賞、土岐研一が優秀スタッフ賞を受賞した。

なお、今回のテレビ放送では、本編終了後に前川・池谷・渡邊のインタビューも放送される。

「無駄な抵抗」あらすじ


その駅は半年前に電車が停まらなくなった。どの電車も通過するだけ。住民は困惑しながらも、隣の駅まで行くなり、他の交通手段を使うなりして日常を守っていた。

駅ビルは寂れ、駅前の広場は活気を失った。占い師として活躍していた桜(松雪)は地元に戻ってカウンセラーとして再出発する。クライアントとして現れたのは、同級生の芽衣(池谷)だった。

芽衣は、かつて桜に言われた言葉に強く影響を受けていた。その言葉が自分の性格と人生を決定づけ、苦しんでいると言う。あれは予言であり、呪いだったと。

駅前広場で始まる対話は、次第に芽衣を取り巻く奇妙な運命を明らかにしていく。幼い頃の父の態度、叔父との関係、予言を避けるためにした選択、母の残した手紙、芽衣の入れ込むホストの出生の秘密。叔父が探偵まで雇い、芽衣を監視していたこと。

2人は、芽衣を苦しめているものが何なのか、そして芽衣の心に深く刺さった桜の予言をどうするべきなのか、考える。

広場では、関係者たちが2人の会話に聞き耳を立てている。