1973年8月、当時軍事政権下で独裁政治の中心となっていた朴正煕大統領と対立し、民主化を進めようとしていた金大中氏が、東京のホテルで白昼堂々何者かに襲われ姿を消した。
日本の警察も全力をあげ捜索したが、結局救出することは出来ず、大掛かりな組織犯罪と判明しながらなぜか事件は政治決着を迎える。犯人はいまだ逮捕されていないというミステリアスな事件となった。
そんな謎の多い「金大中氏拉致事件」の真相を、事件発生から現在まで追い続ける日本人ジャーナリストで、元毎日新聞記者の古野喜政氏が、事件がうやむやなまま忘れさられようとしている点や、当時の捜査方法に多くの疑問が残る点などを世間に訴えたいという思いから、44年前の取材ノートをテレビで初公開することに。
事件発生前後の金大中氏の妻・李姫鎬さんの献身的な働きを明らかにする。独裁政権にうとまれ、命の危機を感じながら夫を支え続けた李姫鎬さん。そこには日本のメディアが報道した事件の概要だけでは見えてこなかった、驚きと感動の真実があった。
1960年代、日本では学生運動が活発化。1971年11月14日には「沖縄返還協定」の反対を掲げた過激派組織が渋谷駅周辺で暴動を起こし、21歳の機動隊員が命を落とすこととなる。警察は犯人グループを逮捕するも、主犯格の一人で当時大学生の大坂正明容疑者だけは以降46年間逃走生活を続けていた。
しかし、ことしの6月に大坂容疑者をついに逮捕。46年もの長い間、大坂容疑者がどのようにして逃げ続けてきたのか、そして、機動隊員の命を奪うようなテロがなぜ東京・渋谷で起きたのか…。
渋谷暴動事件から3カ月後、昭和の日本を震撼させた「あさま山荘事件」が発生する。1972年2月、真冬の軽井沢の別荘に過激派組織・連合赤軍のメンバー5人が、管理人の妻を人質に立てこもった歴史に残る大事件。
番組では元連合赤軍のメンバー2人に直接取材を行い、あさま山荘事件が発生するまでの800日を克明に再現する。
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