――岡田さんが今作の子どもたちと同じ年齢の13歳の頃は、どんな子どもでしたか。
中学1年の時は、バスケに熱を入れていました。スタメンになりたいから、一生懸命に練習して。誰よりも早く学校に行って練習したかったので、始発の電車に乗って、朝練していました。そうすると、皆も早く朝練に来るので、毎朝早く学校に行くのが日課だったので、お弁当を作ってくれる母親は大変だったと思います。
14歳の頃には、スカウトされていたんですけど、バスケに夢中だったので、断ったんです。今振り返ると、バスケに打ち込んだ日々は、とてもいい時間でした。
――岡田さんの時代の10代と今の10代は違いを感じますか?
やはり度胸があるし、肝が据わっているなと感じます。僕もそうなりたかったな…(笑)。怖気づいてしまうことが多かったので。今の若い世代の子たちには、臆せず果敢にいろんなことに挑戦していって欲しいと思います。
僕も大勢の先輩方にいろんなことを教えて頂いてきましたから、それを伝えたいですし。逆に年下の世代の子たちから、僕とは違うやり方やいろんな情報を教えてもらうことも増えていくと思います。
――今作の岡田さんの殺人鬼は、恐ろしい男なのに美しさが際立つ場面もあり、すごく魅力的に映りました。ご自身にとってどんな作品になりましたか。
台本を読んだ時に美しい殺人者のイメージが浮かんで。スクリーン上に綺麗に映ることを意識して挑んでいた作品なので、美しいと感じてもらえたらうれしいです。これまで本当にいろんな役を演じてきて、結構癖がある役が多かったので、今回の殺人鬼は、自分にとって集大成のような感覚です。
この作品がどんな位置づけになるかは、多分、5年後、10年後ぐらいに、後々気づくかもしれません。ターニングポイントになった作品って、やはり後から気づきますから。この作品を観た方に「新しい岡田将生が観られたな」と思って劇場を後にしていただけら、これほどうれしいことはないです。
◆取材・文/福田恵子
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