漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。2月11日には、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られるイベントの最新回「ワンダーフェスティバル2024[冬]」(ワンフェス)が千葉・幕張メッセにて開催され、大勢のサブカルファンが来場。ホール内はもちろん、屋外に設けられたコスプレエリアも終日、大盛り上がりとなっていた。WEBザテレビジョンでは、そんな「ワンフェス」を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
こちらはゴジラの擬人化コスプレになります。一番の特徴は背びれと、それに連なる尻尾なんですけど、狭い場所だと尻尾がつっかえてしまって、なかなか振り返ることができないのが難点です(苦笑)。両手や足元でも“ゴジラらしさ”を表現しているので、こちらにも注目していただけるとうれしいです。
「ゴジラ-1.0」バージョンのゴジラを擬人化した創作コスプレになります。スカートをはいたり、全身に装飾品をちりばめたりして、デザインには“かわいらしさ”も盛り込みました。特にこだわったのは背びれの造形で、電飾をまとわせて光る仕様になっています。
今回のコスプレでは武器とウイッグの造形にこだわりました。武器に関してはゲームの練習画面を開いて、3Dモデルを少しずつ動かしながらスクリーンショットを撮る…という方法で、あらゆる角度からの写真を集めて。それらを見ながら型紙を作り、試行錯誤しながら組み立てたものになります。ウイッグは内側に綿と針金を仕込むことで、重力に逆らった元気いっぱいな髪形を再現しました。
「ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できる催しとして、多くのサブカルファンから親しまれている大型イベント。その活気はコロナ禍での抑圧を跳ね返すかのように上昇しており、今回は約2000組ものディーラーが出展。ブースごとにさまざまな企画も実施され、いずれも好評を博していた。
こうして大盛況のうちに終了した「ワンフェス2024[冬]」に続き、7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」の開催が決定。それまでの期間にも「AnimeJapan 2024」(3月23日~26日、東京ビッグサイト)や「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日、名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントが全国で多数開催予定となっている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井