漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。2月11日には、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られるイベントの最新回「ワンダーフェスティバル2024[冬]」(ワンフェス)が千葉・幕張メッセにて開催され、大勢のサブカルファンが来場。ホール内はもちろん、屋外に設けられたコスプレエリアも終日、大盛り上がりとなっていた。WEBザテレビジョンでは、そんな「ワンフェス」を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
今回のコスプレでこだわったのはメークとウイッグです。メークはアウラのつり目とアンニュイな雰囲気を出せるように、何度も練習してこの形に仕上げました。ウイッグは顔周りのボリューム感を出したかったので、内側にウイッグを追加で仕込んで、独特の丸みを出しました。
みくるは童顔の設定なので、メークが濃くなり過ぎないように気を付けて。そのうえで女子高校生バージョンのコスプレメークよりも大人っぽさを出すために、マスカラでまつ毛をしっかりカールさせ、口紅は濃いめの色をチョイス。さらにリップグロスを仕上げに塗って、艶感を出し、ぷるっとした色っぽい唇を再現しました。それと、脚を長くきれいに見せたかったので、8.5cmのハイヒールも新たに購入して。こんなに高いヒールを履いたのは人生初で、かなり動きにくかったのですが、大好きなキャラクターなのでいろんなポーズで撮影していただきたい!と思い、ポージングの練習も頑張りました。最後にもう一点、みくるのトレードマークである、胸元の星形のほくろももちろん再現しています!
せっかくの「ワンダーフェスティバル」なので、初めて武器制作にもチャレンジしてみました。盾とソウルジェムは、おもにCOSボードで制作しています。作り方を調べたところ、「まずは型紙を作って、あとは切って貼って塗るだけ」とのことだったので甘く考えていたんですけど、いざ作り始めたらこれがすごく大変で。塗料もボードもボンドもたくさん種類があるし、カッターの扱いは難しいし、塗料のにおいは想像していた以上にすごいし。改めて、普段から造形に取り組まれているコスプレイヤーさんはすごいな…と感じました。
「ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できる催しとして、多くのサブカルファンから親しまれている大型イベント。その活気はコロナ禍での抑圧を跳ね返すかのように上昇しており、今回は約2000組ものディーラーが出展。ブースごとにさまざまな企画も実施され、いずれも好評を博していた。
こうして大盛況のうちに終了した「ワンフェス2024[冬]」に続き、7月28日(日)には「ワンフェス2024[夏]」の開催が決定。それまでの期間にも「AnimeJapan 2024」(3月23日~26日、東京ビッグサイト)や「ニコニコ超会議2024」(4月27日・28日、幕張メッセ)、「日本橋ストリートフェスタ2024」(5月12日、大阪・でんでんタウン)、「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~」(5月19日、名古屋・南大津通歩行者天国)など、コスプレも楽しめる大型イベントが全国で多数開催予定となっている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井