第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した「インサイド・ヘッド2」が8月1日(木)に全国公開されることを記念し、3月15日(金)に劇場未公開だった「私ときどきレッサーパンダ」(ディズニープラスで配信中)が公開される。出会いと別れの春に公開される本作には、“どんな自分も好きになれる”というメッセージが込められている。
ピクサーの次代を担うドミー・シー監督が手掛ける「私ときどきレッサーパンダ」は、新生活がスタートする“変化”の季節に、自信と勇気をくれる作品だ。
本作の舞台は1990年代のカナダ・トロントのチャイナタウン。そこに暮らすメイは伝統を重んじる家庭に生まれ、両親を敬い、母親の期待に応えようと頑張る13歳の女の子。母親の前ではいつも“マジメで頑張り屋”のメイは、ある出来事をきっかけに本当の自分を見失い、感情をコントロールできなくなってしまう。悩み込んだまま眠りについたメイが翌朝に目を覚ますと、レッサーパンダに。感情をコントロールできずに一人で悩むメイは物語の中で、家族や友人との関わりを通して自分を受け入れて自信をもち、少しずつ大人になっていく。
ドミー・シー監督は、“どんな自分でも大丈夫”と大人になる過程での自身の変化に戸惑う人々を、温かく包み込むようなメッセージを同作に込めている。自身が10代の頃、楽しい気持ちだけではなく不安になったりどうしようもなく恥ずかしくなったり、突然起こった自分の感情の変化に戸惑い、「大人になる大変な時期を乗り切る手助けをしてくれる映画があったらいいのに」と感じたという。
この誰にでも起きる“感情の変化”を、女の子がレッサーパンダに変化してしまうという奇想天外な設定で表現。メイが母親に反抗したり、友達とぶつかったりする中で成長していく姿を描くことで、ありのままの自分を受け入れることの大切さを作品に込めた。
プロデューサーを務めたリンジー・コリンズも、「大人になっていく中で、一番つらいことは孤独を感じることです。成長する上でそれは必要なことだけれど、自分ではコントロールできず、苦しい思いをしたことは誰にでもあると思います。でもその感情はすごく普通のことですし、人生において大きく成長する時にはとても重要な経験になります。この映画がその孤独を晴らし、少しでも心が癒される作品になればいいと思います」と、作品に込めた願いについてコメントしている。
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