鈴木愛理「目の前の小さな積み重ねを大事に」、下北沢が舞台の音楽ヒューマンドラマ<ある日、下北沢で>

2024/03/15 08:30 配信

ドラマ インタビュー

主演ドラマ「ある日、下北沢で」について語ってくれた鈴木愛理 撮影=宮川朋久撮影=宮川朋久

鈴木愛理がTOKYO MXオリジナル脚本ドラマ「ある日、下北沢で」(TOKYO MXにて3月17日(日)19:00-20:00、BS11にて 3月24日(日)19:00-20:00放送)で主演する。本作は下北沢を舞台に、ミュージシャンを夢見ていた女性が様々な人と関わる中で、ありのままでいてもいいことに気付いていくヒューマンドラマになっている。そして今回、主演を務める鈴木愛理にドラマや自身のことについて語ってもらった。

出演者は全員ミュージシャン、鈴木愛理は“愛理”役で出演

撮影=宮川朋久


ーー「ある日、下北沢で」のテーマや台本についてお聞かせください。

下北沢が舞台ということで、それだけで作品の色が想像できるなと思いながら台本を読んでいました。下北沢のレコード屋さんで働いている主人公っていうのがど真ん中にあるテーマなので、そこを中心に巻き起こる“詐欺レコード事件”の話と、愛理の周りにいる温かい人たちとの日常が描かれているドラマです。とにかく温かくて、下北沢に住みたくなるようなドラマだなと思います。下北沢は古着とかカメラを見に遊びに来る街になっていると思うんですけど、元々下北沢に住んでいる人の色が滲み出ると良いなと思いながら演じました。

主演ドラマ「ある日、下北沢で」より(C)TOKYO MX/BS11


ーー出演者はアーティストの方が多いのですね。

そうですね。出演しているのは、下北沢にゆかりのあるアーティストさんばかりです。今住んでいる方もいるし、よく下北のライブハウスでライブしていたっていう方も多くて。出演者は全員ミュージシャンで、すごくやりやすくてあっという間に撮影が終わりそうです。あと全員が自分の名前でドラマに出ているので、自分の色も出しつつ演技をされています。そのおかげで良い感じに肩の力が抜けていて、人によっては私服で出演されている方もいるので、リアルな感じになっています。日常と撮影中がズレていないのが、すごく楽しかったです。

ーー勝手ながら、鈴木さんには下北沢のイメージがあまりなかったです。

そうですよね、よく言われます。でも美容室に行ったり、古着も好きなので実はよく来ます。一人でカレーを食べに来ますし、好きなコーヒー屋さんもあって実は好きな街なんですよね。都会なのに息が抜ける場所で、皆ゆっくり自分のペースで歩いている感じがあって、疲れた時に来るとリラックスできます。たまにふと来たくなる街です。

役柄の“愛理”は「物心ついてから下北沢に来た子」

撮影=宮川朋久


ーー「ある日、下北沢で」はどのような作品になりましたか?

演奏する人がいたりレコードの音が流れたりって感じで頻繁に音楽が出てくるので、作品全体に音楽への愛が溢れているドラマです。あと個人的には衣装が可愛いと思っているので、そのあたりも見ていただきたいなと思います。

ーー音楽がお好きな鈴木さんにとって理想的なドラマですね。

そうですね。1日でクランクアップしている人もいたんですけど、それでも仲良くなりました。「またご飯行きましょうね」ってミュージシャンの方たちとの良い出会いがたくさんありましたね。「この皆でいつかライブしたいね」という話も出ました。先輩ミュージシャンの方たちが皆知り合いみたいな中、私は「初めまして」の人が多かったんですけど、すごく楽しかったです。

ーー鈴木さんの役柄が「愛理」であることも面白いポイントです。「愛理」ついて、制作陣からの意図や演技プランのオーダーなどはありましたか?

あえて全員が自分の名前を背負って出ることで、「この面々が下北沢に住んでいたらっていうリアルさを出したい」ということを制作陣の方から聞きました。昔から住んでいる子じゃなくて、物心ついてから下北沢に来た子っていうイメージだったので、衣装もそういう感じになっています。

主演ドラマ「ある日、下北沢で」より(C)TOKYO MX/BS11


ーー「愛理」は鈴木さんと近い感じの女性でしたか?

そうですね。ただ、違うところもあります。ドラマ版の「愛理」は夢を追いかけるというより今が好きだと思えているんですけど、私は常に前進していきたいっていうタイプなんですよ。でも芸能界にいなかったら、私もこういう感じなのかなとも思います。ゆったり生活するならこういう感じだろうなって想像しながら撮影していました。

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