――現在は、歌手活動のほかにもライバーとしても活動をしています。普段はどのような配信をされていますか?
リスナーさんからリクエストをいただいた曲をひたすら歌っています。歌うからには全力の歌を聞かせたいので、リクエストをいただいた歌を後日練習してから披露することもあり、今では1年半待ちです(笑)。
――ライブ配信とはどこで出会いましたか?
4年前の高校2年生で進路を考え始めた時に、みんなは会社に就職することを選んでいたのですが、僕は他の人とは違う生き方をしたいと思っていて、その時にイチナナから声をかけていただいていたので、ライバーを職業にしようと考え始めました。
――実際にライブ配信を初めてみていかがでしたか?
ライブ配信はリスナーのコメントが画面に流れてくるので、ずっと画面を見て話すことに最初は抵抗がありました。また、僕が始めたころはライブ配信の認知度も世間一般では低かったので始めることに不安ももちろんありました。
――特にライブ配信で難しさを感じたところは?
ライブ配信を始める前から僕のことを知ってくれているファンが何人かは見に来てくれたんですが、ライブ配信のアプリを登録している人たちも当時は少なく、まずはアプリを登録してもらうところからのスタートだったので、リスナーを呼び込むことには苦労しました。
――4年間毎日ライブ配信を続けられた理由はなんでしょうか?
「やると決めたことは最後までやる」という信念が僕の中にあり、最初からかなりの熱量を持って配信に向き合っていました。その結果、リスナーさんも熱量を持ってついてきてくださって、高校3年生の時点でサラリーマンの平均年収と言われる額の4〜5倍の収入を得ることができたんです。きちんと結果が出ることがわかったので、続けることができました。
――「毎日配信」をやるのは大変だと思うのですが、やりがいを感じるところは?
毎日僕が配信をすることによって、リスナーさんが日常的に毎日見にきてくれることは嬉しいですし、やりがいを感じます。“きちんとリスナーをする”ことはとても難しいことだと思うんですが、それでも、毎日僕のために時間を空けて見に来てくださるので、「配信していて良かった」と改めて実感できます。
――歌手として活動されている澤口さんが感じる、音楽とライブ配信の親和性についてはいかがでしょうか?
僕の個人的な考えですが、もっとみなさんには音楽を手軽に楽しんで欲しいという思いがあります。現地開催のライブももちろん大事ですが、チケットを取って、お金払って、会場に行って、だと手軽には楽しめないと思うんです。ですが、イチナナに限らずライブ配信はどこにいてもスマホ一つで手軽に楽しむことができるので、僕は凄く親和性があると感じています。
――では、最後に4年間ライブ配信を続けているからこそ感じる、ライブ配信の魅力を教えてください。
一番は世界中のどこにいても配信ができることです。また、スマホ一つで始めることができて、YouTubeのような編集作業がないので、継続もしやすいと思います。熱量を持って、きちんと継続できれば誰にでもスポットが当たるチャンスがあることも魅力の一つだと感じています。
◆取材・文=山田椋太
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