俳優のロバート・ダウニー・Jr.が、「オッペンハイマー」(3月29日[金]より日本公開)で第96回アカデミー賞助演男優賞を受賞。代名詞ともなった“アイアンマン”役を経てオスカー俳優の称号を手にした彼のキャリアをプレイバック。
今となっては、その名を知らない者はいないほどの活躍を見せる俳優ロバート・ダウニー・Jr.。1965年4月4日、映画監督の父と女優の母という芸能一家に生まれた彼は5歳の時に父の監督作「Pound(原題)」でスクリーンデビュー。18歳頃から本格的に俳優活動をスタートさせる。
90本以上に及ぶ出演作の中で3度のアカデミー賞ノミネーションを果たしているロバート。最初にノミネートされたのは、チャーリー・チャップリンに扮した1992年公開の伝記映画「チャーリー」で、主演男優賞候補に。惜しくも受賞を逃したが実力派俳優として一目置かれるようになる。
2000年代はじめ、ドラマシリーズ「アリー・myラブ」出演直後に薬物依存で苦しい時期を迎えるも克服し、これまで以上に精力的に俳優活動に励んだロバート。2008年公開のベン・スティラー監督作「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、自身2度目となるオスカー候補入りを果たす。
2008年といえばロバート最大のヒット作「アイアンマン」シリーズが幕を開けた年。後にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)として映画史に革命を起こすことになる巨大フランチャイズ「アベンジャーズ」シリーズ(ディズニープラスにて配信中)の成功もロバートのアイアンマン/トニー・スタークなしには、あり得ないことだったといっても過言ではないほど、リーダーシップを発揮しカリスマ性溢れる魅力で唯一無二のヒーロー像を作り上げた。
しかし、当初は「ファンタスティック・フォー」のヴィラン役としてマーベル・スタジオとコンタクトを取っていたそう。MCUプロデューサーのケヴィン・ファイギもロバートをアイアンマン役に起用したことは「ハリウッドの歴史において最も素晴らしい決断のひとつだと思う」と話しており、世界を熱狂させたロバートを絶賛している。
2019年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」でアイアンマンを卒業した後は、製作総指揮としての活動に注力。2003年「ゴシカ」の撮影現場で出会い結婚したプロデューサーの妻スーザン・ダウニーと共に「ドクター・ドリトル」や「ペリー・メイスン」「スイート・トゥース:鹿の角を持つ少年」などを手掛け、多彩な才能を発揮する。
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