“オスカー受賞”ロバート・ダウニー・Jr.の軌跡　“アイアンマン”として脚光浴び「オッペンハイマー」で栄冠を手に

ついにオスカー俳優の称号を手に

ドキュメンタリー「“Sr.”：ロバート・ダウニー・シニアの生涯」を除けば、ロバートが「オッペンハイマー」でスクリーンにカムバックを果たすのは3年ぶりのこと。これまでほぼ毎年のように出演作が発表されていた彼にとってこれは極めて珍しいことだ。

アメリカの天才理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの半生を描く「オッペンハイマー」で、ロバートが演じたのはアメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストローズという人物。野心的な少将で水爆実験を巡ってオッペンハイマーと対立するという役どころを熱演し、第96回アカデミー賞助演男優賞受賞を成し遂げる。

監督クリストファー・ノーランに対して「映画が必要とする以上に、私がこの仕事を必要としていました。クリスはそのことをわかっていた」と話したロバートは長年支えてくれた妻への感謝も忘れず「獣医に感謝を…つまり僕の妻に感謝します。手がかかるレスキューペットのような私を見つけて、生き返らせるほど愛してくれました。だから私は今ここにいます。ありがとう」と思いを伝えた。

アイアンマンとして映画史に残る成功を成し遂げた後も躍進を続け、俳優としての最高の栄誉を手にしたロバート。今後の活動にも注目が集まる。