実写ドラマ「十角館の殺人」、有栖川有栖・京極夏彦らミステリ作家からのコメントが到着 新場面写真も解禁

2024/03/16 17:00 配信

ドラマ

前を見つめる青木崇高“島田潔”とメモを取る奥智哉“江南孝明”(C)綾辻行人/講談社 (C)NTV

日本を代表するミステリー界の巨匠・綾辻行人による「館」シリーズの記念すべき第1作目で、自身の作家デビュー作でもある『十角館の殺人』(講談社文庫)の実写ドラマ化が決定。3月22日(金)朝10時から動画配信サービス「Hulu」で全5話が一挙独占配信される。そしてこの度、本作を一足早く鑑賞したミステリ作家や著名人からコメントが到着。本作のクオリティの高さに、有栖川有栖京極夏彦辻村深月法月綸太郎ら、ミステリー界を代表する作家や著名人から、賞賛の声が続々と届いている。また、名バディ奥智哉“江南孝明”と青木崇高“島田潔”の新しい場面写真も公開となった。

奥智哉“江南孝明”と青木崇高“島田潔”による名バディが謎を追う新たな場面写真が公開


物語の舞台は1980年代。十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”が存在する角島(つのじま)に訪れた大学のミステリ研究会メンバーと、海を隔てた“本土”で死者からの手紙を受け取った元ミス研メンバーの江南孝明がミステリー好きの島田潔と共に手紙の謎を追うという、2つの物語で構成されている。本作は、読者の想像を超える衝撃のトリックと、完璧に計算されたストーリー展開に、映像化不可能と言われ続けてきた作品だ。

「映像化不可能」と言われ続けてきた作品に挑んだのは、映画「ラストサムライ」や「SAYURI」に参加しハリウッドで演出を学び、代表作にWOWOW連続ドラマW「石の繭」や「孤高のメス」「邪神の天秤」など、ハリウッド仕込みの映像演出で緊張感のある作風を得意とする内片輝監督。

そして今回、本作の監督を務める内片輝監督、江南孝明を演じる奥智哉、島田潔を演じる青木崇高の3人の撮影中の姿をおさめたメイキング写真と、江南&島田バディが謎を追う姿を捉えた新たな場面写真が解禁された。

内片輝監督「原作を読んだことのある方も、そうでない方も、楽しめると思います」


内片監督は最初に原作を読んだ時のことを振り返り、「映像化するためではなく、純粋に小説として楽しみました。のちに仮に映像作品の原作として考え始めた時は、文章で書かれたことで成立するトリックゆえ、やはり簡単に映像化はできないと思った」と語った。

そこから20年の歳月を経て、ついに映像化に辿り着いた内片監督。「原作の設定をきちんと活かすことと、キャスティングや演出の工夫により映像化できるのでは」と、より確信に近いものに変わったという。

キャスティングにもこだわった内片監督は「奥君は物怖じしないところがあるのと同時に、年相応に悩んでいる部分も現場で見せてくれたんです。奥君の個性が反映された江南のキャラクターが、純粋な大学生っぽくて大好きです」と語っている。

また、“本土”で絶妙な掛け合いを見せるバディを演じた奥と青木について「島田は好奇心旺盛で子供のまま大人になったような人物。憎めないキャラだけど、ある時に見せる鋭い表情できちんと大人になる。青木君のおかげで、島田というキャラクターがいいバランスで走ってくれた」と振り返った内片監督。

一番こだわったことを尋ねると、「原作には文章表現ならではの面白さがある」と話しつつ、「原作の大事なところをリスペクトしつつ、映像作品として原作同様に面白がれるよう、キャスト・スタッフと大切に丁寧に作り上げた」と明かし、「原作を読んだことのある方も、そうでない方も、楽しめると思います」と内片監督は自信をのぞかせた。