葵と那智の因縁が決着…手に汗握る迫力のバトルに視聴者もドキドキの第11話<百千さん家のあやかし王子>

2024/03/18 20:00 配信

アニメ

テレビアニメ「百千さん家のあやかし王子」第10話より(C)2023 硝音あや/KADOKAWA/百千さん家のあやかし王子製作委員会

テレビアニメ「百千さん家のあやかし王子」(毎週金曜深夜0:00-0:30、TOKYO MXほか/ABEMA・Huluほかで配信)の第11話が3月15日(金)に放送された。『思ほゆの棚』で葵の過去の全てを知ったひまりは、那智によって閉ざされた葵たちのいる空間にたどり着く。那智との因縁の対決は観る人が手に汗握るような臨場が溢れた。

「百千さん家のあやかし王子」とは


本作は、漫画雑誌「ASUKA」(KADOKAWA)にて、2013年から2019年にかけて連載され、累計発行部数110万部以上、10言語で翻訳・出版されるなど海外でも人気を集めている硝音あやによる漫画が原作。亡き両親の遺言状により、山奥の日本家屋を相続することになったヒロイン・百千ひまり(CV:川井田夏海)と、そこに住み着くあやかしたちとの生活が描かれる。

2015年には実写舞台化もされ好評を得た“あやかし系和風ファンタジー”がこの度、満を持してアニメ化された。「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ」のボブ白旗が監督を務め、「うちの会社の小さい先輩の話」の蒼樹靖子がシリーズ構成を担当。アニメーション制作はドライブが担当する。

ひまりの窮地を救ったのはまさかの人物!


万物の記憶が眠る蔵『思ほゆの棚』で、両親の思い出を知ることよりも、葵(CV大塚剛央)の棚を選んだひまり。すると目の前に葵が幼き日の姿で現れる。記憶の彼方に飛ばされたひまりは、そこで葵の過去を知ることとなる。

仕事で家を空けることが多かった父親と、病気でほとんど寝たきりだった母親に育てられた葵。けれど、今よりもやんちゃだった葵には一緒に遊んでくれる“お姉ちゃんたち”がいた。彼女たちが現世の住人ではないと知ったのは母親が亡くなった時だ。「もしかしたら母さんは何か感じていたのかもしれないけど、あの子たちは僕にしか見えない子供たちだった」と葵は振り返る。

その子どもたちも消え、ふさぎ込んでいた葵のために父親が連れてきたのは新しい母親。継母は明るい人で最初は上手くいくと葵も思っていた。けれど、ある日を境に彼女の肩に黒いものが見えるように。見えない継母には自分を怖がらせようとしていると思ったのだろう。一方、自分が悪意あるあやかしに狙われていることに気づいた葵は、両親や友人である日高(CV:山下誠一郎)とも距離を取るようになる。結果的に妊娠中で神経質になっていた継母との関係も悪化してしまった。

そんな時に出会ったのが、那智(CV:羽多野渉)だ。自分と同じくあやかしが見え、ある種の業を背負った苦しみを分かち合える人と出会えてどれほど嬉しかっただろう。けれど、その那智から「君がいなくなったらみんな幸せになるのかもしれない」と言われ、百千家に向かった。お母さんと仲直りしようと一度は引き返した葵。けれど、「お前なんていなくなれ」と継母のお腹からあやかしの声がし、自分のせいで兄弟をあやかしにしてしまった恐怖や罪悪感から逃げるように再び百千家へ。そして、御守様に指名された葵の過去の全てを知ったひまりは、その苦しみに思いを馳せ、涙を流した。

葵への思いを新たに、葵の記憶から出ようとしたひまりだったが、幼い葵が操るあやかしに追いかけられる。生まれながらに業を背負い、そのせいでいつも一人ぼっちだった葵。
必死で逃げるひまりだったが、「いなくならないで。そばにいて」という声に後ろ髪を引かれる。その時、目の前に現れたのは鳥居さん(CV:佐藤未奈子)だった。かつてひまりのおかげで成仏することができた彼女は恩返しするかのように、ひまりの手を引いて出口まで送り届ける。まさかの援護に感動する視聴者が相次いだ。