<ゆびさきと恋々>「俺の前でそんな手話…使うな」素直に雪と向き合う桜志、一方で心とエマの関係にも変化が――

2024/03/18 14:39 配信

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テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第11話が放送(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会

TVアニメ「ゆびさきと恋々」(毎週土曜夜22:30-23:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・TVer・Hulu・Leminoほかで配信)の第11話が3月16日に放送された。素直になると決めた桜志が雪と向き合う。一方、心もエマに長年の思いを打ち明け……。それぞれの覚悟が伝わってくるエピソードに、視聴者からは3人の幸せを願う声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)

TVアニメ「ゆびさきと恋々」とは


ゆびさきと恋々」は、「月刊デザート」(講談社)にて連載中の、森下suuによる同名漫画のアニメ化作品。聴覚障がいのある女の子・雪と世界を旅する大学の先輩・逸臣のピュアラブストーリーがSNSを中心に反響を呼び、累計発行部数380万部突破(電子含む)、「第11回ananマンガ大賞」「このマンガがすごい!2021」などの数々の賞にランクインしている。

アニメーション制作を亜細亜堂が手がけ、監督・絵コンテを村野佑太、キャラクターデザインを酒井香澄、音楽を橋本由香利が担当。糸瀬雪役は諸星すみれ、波岐逸臣役は宮崎遊が務める。

学校でも雪に甘々な逸臣


新学期が始まり、2年生になった雪はバイトの面接を控えていた。みんなで手話合宿をした日から京弥(CV:逢坂良太)と良い感じのりん(CV:本渡楓)と恋話で盛り上がっていると、現れたのは逸臣。りんが気を遣って2人きりにしてくれたが、雪は恋人になった逸臣と学校で顔を合わせるのはまだ緊張するみたいだ。

バイトの面接があるから緊張しているのかと思った逸臣は、雪に「Ich drücke dir die Daumen!」という言葉を贈る。これはドイツ語で「頑張れ!」という意味だ。雪の手を取り、呪文のようにその言葉を唱える逸臣。2人の甘い雰囲気に通りかかった人は注目するが、逸臣は全く気にしていない。去り際にもさらりと雪のまとめた髪を褒める逸臣のまっすぐな愛情に、またもやこちらまで当てられそうになってしまった。

逸臣と別れた後、ろう学校時代の友人・まどか(CV:菱川花菜)に紹介されたカフェへ向かう雪。するとお店の前で、まどかの叔母でオーナーのあき(CV:白石涼子)が仁王立ちで待ち構えていた。一瞬怖気付く雪だったが、あきは気さくでサッパリとした性格ですぐに打ち解ける。そんなあきとの面接を経て、正式にカフェで働くことに。週末は結構混み合うようで「みんなでがんばろー!」と雪を鼓舞するあきは、やはりどこかまどかに似ているのだった。

生まれつき聴覚障害がある雪に対し、中途失聴者であるまどか。あきは彼女がろう学校に通い始めてから明るくなったといい、「あの子の周りの人たちに私も恩返ししていきたいって思ってたんだ」と笑う。もしかしたら、まどかには聴力を失って塞ぎ込んでいた時期があるのかもしれない。本作は雪が主人公の物語だが、こうした丁寧な描写で周囲の人々が歩んできた道のりも想像させてくれる。

テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第11話より(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会