<ゆびさきと恋々>「俺の前でそんな手話…使うな」素直に雪と向き合う桜志、一方で心とエマの関係にも変化が――

2024/03/18 14:39 配信

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テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第11話より(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会

桜志が素直な心で雪と向き合う


面接の帰り、雪は母親に買い物を頼まれスーパーに立ち寄る。いつもは会計時にジェスチャーで対応してくれる店員の列に並ぶが、この日は別の店員が雪の会計を担当。マスクを着けた店員の口元を読み取れず、困っている雪を助けてくれたのは桜志(CV:大塚剛央)だった。

「俺呼べば、一緒に行くけどな」と、いつも皮肉屋な桜志から優しい言葉をかけられて雪は戸惑う。そんな時、逸臣からバイトが決まったことをお祝いするメッセージが。「付き合ってんだろ」と桜志に言われ、驚く雪。そこで彼女は桜志が逸臣と飲みに行ったことを知る。けれど、雪はそこで桜志が自分への恋心を自覚して泣いたことを知らない。素直になると決めたことも。

「あいつにもし泣かされたりしたら俺に言えよ。それくらい、大嫌いなんだよ。あいつのことが」という桜志に、雪は逸臣をかばう言葉を手話で伝える。それを遮るように雪の手を取り、「俺の前でそんな手話…使うな」とまっすぐ目を見る桜志。そんな桜志から雪はいつもと違う雰囲気を感じ取るのだった。

なんだか気まずくて黙り込む2人を、電車の音が包み込む。けれど、雪には聞こえていない。同じようにかつて乗っていた電車が急停車し、アナウンスが聞こえず不安そうな雪を見て、桜志は本格的に手話を勉強し始めた。いつでも雪を守れるように。その思いを素直に伝えることができなかった桜志だったが、雪には彼の心根の優しさがちゃんと伝わっていた。

「桜志くんが手話で話しかけてくれるたびに前向きな気持ちになったよ。頑張ろうって思えた」と雪は桜志に感謝を述べる。片思いのままだが、なんだか桜志の思いが報われた気がして心が震えた。

テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第11話より(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会


心に長年の思いを伝えられたエマの反応は?


一方、逸臣に片思いしているエマ(CV:東山奈央)も真実を知る時がきた。心(CV:畠中祐)が呼び出す形で週末の夜に落ち合う2人。水辺のベンチに腰掛け、心はついに逸臣に彼女ができたことを伝える。静寂が2人を包み込み、風がエマの頬を撫でた。

「俺がいんじゃん。慰めとかじゃねぇよ」と言葉を続ける心の手が小刻みに震えている。その言葉を伝えるのにどれだけの勇気がいっただろう。高校から逸臣に片思いしているエマをずっと思い続けてきた心。エマは「エマだけは死んでも好きにならない」という心の言葉を引きずっていたが、「死んでも言わないつもりだったから」とその真意を告げられて驚きを隠せない。ここから2人の関係はどう変わっていくのだろう。どうか心の長年の思いも報われてほしい。

心がエマに思いを告げた夜、バイト初日を終えた雪のもとに逸臣から連絡が。「ちょっと待って」という逸臣の言葉を最後にメッセージが途絶えていたが、しばらくして「外」と送られてくる。窓の外を見ると、そこには逸臣がいた。顔だけ見てすぐに帰ろうとする逸臣をパジャマで追いかけていく雪。そんな雪に逸臣は自分の上着をかけ、2人は公園で語らう。

逸臣と海外に行くまでは節約のためにデートも少し我慢しなければならないと思っていた雪はその時間を噛みしめる。そんな彼女にお金や時間を費やさずともデートはできると言ってくれる逸臣が優しい。

相変わらずのスパダリ(=スーパーダーリン)具合にSNSでは、「本当に23歳…?」「天然人たらしイケメン怖い」「逸臣くんのような男性に愛されるって宝くじに当たるのと同じって思う」「雪に対して揺るぎない愛があるの良いよね」という声が上がると同時に、「心とエマも幸せになってほしい」「桜志くんと心くん切ないけどずっと一途なのほんと尊いです…」「桜志ィーッ!!守りたいって気持ちがちゃんと雪に伝わってて良かったね」と3人に思いを馳せる視聴者も相次いだ。

◆文=苫とり子

テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第11話より(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会