高峰秀子の生誕100年を記念した特集を、BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)の放送枠「よる8銀座シネマSP」にて放送することが決定。小津安二郎、木下惠介など日本映画界を彩る巨匠監督の名作に数多く出演し、昭和を代表する女優である高峰の出演作から、「永遠の人」「カルメン故郷に帰る デジタル修復版」「山河あり」「張込み」「華岡青洲の妻」をラインナップし、5夜連続でお届けする。
3月25日(月)昼5時40分からは、過ぎゆく青春を追って愛し憎んだ女の一生を描く「永遠の人」を放送。上海事変の頃。阿蘇の小作人の娘、さだ子(高峰秀子)には、隆(佐田啓二)という恋人がいた。隆は大地主の息子・平兵衛(仲代達矢)とともに応召したが、平兵衛は負傷し除隊。そして、かねてさだ子に恋情を抱いていた平兵衛はさだ子を犯してしまう――。
3月26日(火)夜6時2分からは、田舎に帰ってきストリッパーが引き起こす騒動を描く、木下惠介監督による日本初の長編カラー映画「カルメン故郷に帰る デジタル修復版」を放送。ある日、平和な北軽井沢の牧場に一通の手紙が届く。この牧場の娘で、3年前に家出したおきん(高峰秀子)からのものだった。東京で有名な舞踊家となったおきんが、故郷に錦を飾りたいという。数日後、彼女は仲間のマヤ朱実(小林トシ子)を連れて派手な服装で里帰りするのだが――。
3月27日(水)昼5時30分からは、感動的な母と子の物語を描く「山河あり」を放送。井上義雄(田村高廣)・きしの(高峰秀子)夫婦とこれから嫁入りしようとする少女すみ(久我美子)は、ハワイ行きの同じ船に乗り合わせたのが縁で親しくなる。それから10年が経ち、それぞれ仕事も安定し、子どもにも恵まれたが、その一方で祖国日本は満州事変、日中戦争へと突き進んでいく――。
3月28日(木)夕方5時32分からは、松本清張原作・橋本忍脚色・野村芳太郎監督のトリオが放つ本格サスペンス・ドラマ「張込み」を放送。警視庁捜査一課の下岡(宮口精二)と柚木(大木実)は、東京・深川で起きた質屋殺しの共犯・石井(田村高廣)を追って佐賀県へ向かう。逮捕された主犯の自供によると、石井は佐賀にいる別れた恋人のさだ子(高峰秀子)に会いたがっていたという――。
3月29日(金)夕方5時53分からは、美しき姑と嫁の関係とその裏に隠されたすさまじい女の嫉妬と執念を描いた「華岡青洲の妻」を放送。加恵(若尾文子)は、幼い頃から憧れていた於継(高峰秀子)に望まれ、息子の雲平(市川雷蔵)に嫁ぐ。夫となる雲平は医学の修業で京都におり、加恵は3年間夫のいない生活を送るが、ようやく雲平が帰ってきた。すると、急に於継が加恵に冷たくなり――。
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