――演じる役柄についてはどういう印象を持ちましたか?
鈴木「僕が演じる石田佐吉は、後に石田三成と呼ばれるようになる男なんです。彼がどうして佐吉から三成と名乗るようになったのか…。歴史には諸説あると思いますし、原作で描かれているそのエピソードはやはりフィクションだとは思うんですけど、それでも僕にとってはこれが真実だといいなと思いますね」
――ご自身と佐吉との共通点はありますか?
鈴木「広い意味で“不器用”なところは似てるかなって思うんですが、僕の場合は手先が不器用なだけで(笑)。佐吉は生き様自体が不器用なんですよね。殿(羽柴秀吉)に向かって『それは違います!』とかストレートに言ってしまうなんて、あの時代じゃ考えられませんよね」
崎山「普通、打ち首だよね」
鈴木「そう。もしかしたら、だからこそ石田三成は後世にも知られる存在になったのかもしれないけどね」
崎山「でも拡樹くんも、やりたいことや理想を絶対に曲げない人っていう印象があるよ。芯があるんだよね。そこは本当に尊敬できるし、すごくまっすぐなところは佐吉に似ているなって感じる」
鈴木「自分でもそこは心がけているつもりなんだけど、割りと新しい意見も取り入れていくタイプで。だけど、佐吉は確固たるものを持っていて、どうしても曲げられないんだよね。でも、なぜか周囲に振り回されちゃう。そこは演じていて心地いい」
――崎山さんは演じる芭恋にどんな印象を持っていますか?
崎山「実は原作を知ったときから、芭恋を演じたいと思っていたんです。彼は使命を持っていて、そのために損をする立ち回りをする。本当は寂しさも隠し持っているのに、それを一切感じさせずに振る舞う。だけど、佐吉と出会って少しずつ人間らしさが出てくるんです。そのキャラクター像がすごく魅力的で、いたずらを仕掛けちゃうようなところとか、双子同士の掛け合いの面白さとか、すごくやりがいのある人物だと思っています」
鈴木「芭恋は色気のある人物として描かれているけど、つばさくんも色気を持ってるよね」
崎山「えっ、うれしい!」
鈴木「つばさくんって年齢の割に落ち着いた雰囲気があるんだよ。そこが色気につながっているんだと思う。だけど、急にボケたりすることもあって。そういう部分も含めて芭恋っぽいなって思うよ」
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