――佐吉と芭恋の関係性は非常に濃いものですが、役作りをするうえで話し合ったことはありますか?
鈴木「役者によって、細かく打ち合わせをしたいタイプとその場の流れに任せるタイプにわかれるよね」
崎山「僕はどちらかというと細かく聞きたいタイプかも」
鈴木「だと思った! (双子役を演じる前島)亜美ちゃんとのやり取りを見ててもそう感じる」
崎山「何か決め事を作るというわけではなくて、空気を共有しておきたいんだよね」
鈴木「なるほど。特に亜美ちゃんとは双子役だもんね」
――やはり双子を演じるのは難しいですか?
崎山「本当に難しいです。一緒に歩きだしたり同じ呼吸でセリフを喋ったりするだけじゃなく、双子の空気感が出せたら良いんだけどなって思いながら演じてますが……」
鈴木「演出家の西田大輔さんは雰囲気作りが上手で、場をすごく温かくしてくださる。役者のモチベーションをあげてくださるというか。そんななかでたまたまふたりの動きが重なったりすると、微笑ましくなるよ(笑)」
崎山「あんまりキメすぎてもダメなんだけどね(苦笑)」
――そんな双子の輪に佐吉は入っていきますが、そこに難しさは?
鈴木「いや、ふたりに比べたら全然楽だと思います(笑)。その関係性のなかにポンと入っていくだけなので、僕は素直でいれば良いのかなって」
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