――キャラクターの魅力もさることながら、今回の舞台ならではの見どころは?
鈴木「場面転換によって舞台装置が結構動くんです。まずはそこを楽しんでもらいたいですね。唐々煙先生の原作って、読者の読むスピードをコントロールしていると思うんです。疾走感を大切にするシーンはザーッと駆け抜けるように描かれていて、大きな展開が待ち受けているところではいったんタメてドーンと見せるような。それを舞台ではパズルのように舞台装置を動かして表現しているんです」
崎山「そこが本当にすごいよね。誰かが喋っている間に後ろは舞台転換されていて」
鈴木「そう。視線を移した瞬間次の場面設定になっていて、まさにページをめくっているような感覚になる」
崎山「原作を読んでいるかのような舞台になるだろうね」
鈴木「ページをめくったときに味わう興奮を、実写で再現できたら最高だよね」
崎山「あと、ストーリーとして見てほしいところは、やっぱり出会いのシーンかな」
鈴木「そこは本当に楽しみ!」
崎山「言ってみれば、佐吉と双子が出会うシーンがこの作品の見どころですからね。そこはすごく大切にしたい」
鈴木「対面することによって物語が始まるもんね」
――ちなみに舞台で活躍されるお2人が思う、舞台の面白さとはなんでしょうか?
鈴木「舞台って目の前で繰り広げられるものなので、ステージ上だけでなく劇場全体でひとつの作品になっているんです。同じ世界観のなかに共存できるというか。それを体感できるのが魅力だと思いますね」
崎山「やっぱりライブ感は魅力で、僕らの演技もお客さんも反応で変わっていくんです。お客さんと一緒に作品を作っていく感覚。だから、一日一日違いますし、その場でしか見られない。そこが舞台の面白さなんだと思います」
五十嵐大
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