悠木碧“猫猫”、『薬屋のひとりごと』最終回に万感「たくさんの人に愛される作品になってとってもうれしいです!」<AnimeJapan 2024>

2024/03/23 21:44 配信

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「『薬屋のひとりごと』最終回直前!AnimeJapan スペシャルステージ」に登壇した小西克幸、大塚剛央、悠木碧、種崎敦美(写真左から)撮影:田中隆信

世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」が、3月23日に東京・東京ビッグサイトで開催され、REDステージで行われた「『薬屋のひとりごと』最終回直前!AnimeJapan スペシャルステージ」に、悠木碧(マオマオ/猫猫役)、大塚剛央(ジンシ/壬氏役)、小西克幸(ガオシュン/高順役)、種崎敦美(ギョクヨウヒ/玉葉妃役)が登壇した。

猫猫役・悠木碧「放送開始してから半年たってることにビックリしました」


同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計3300万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。

アニメ「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかにて配信)がいよいよ3月23日に最終回を迎えるということで、声優を務める悠木、大塚、小西、種崎の4人がステージ上でこれまでのストーリーを振り返り、最終回をより楽しむポイントを伝えた。

最終回を迎える気持ちを聞かれ、悠木は「放送開始してから半年たってるってことにビックリしました。でも、言われてみれば、アフレコってもっともっとずっと前だったかも」と、遠い目をしながら答え、「終わるのが寂しい」と万感の思いを吐露した。

悠木「小学校で給食を食べて『これ、毒です』っていうのが流行ってるらしいです」


作品に対する反響を聞かれ、悠木が「すごいらしいですね」と答え、「小学校で給食を食べて、『これ、毒です』っていうのが流行ってるらしいんです。『悠木さん、うちの娘の小学校では“これ、毒です”が流行ってて』って、ダメだろ!って思いましたけど(笑)」と、反響の大きさに驚いたエピソードを明かした。

さらに、「猫猫メイクがTikTokで流行っていて、目元を赤くしてそばかすを描いたりするくらい流行ってるんですって」と笑顔を見せた。

小西も「本当にいろんな人が見てくれてますよね。さっき、鬼頭明里ちゃんとすれ違ったんだけど、『これからこのステージなんだよ』って言ったら、『小西さん、出てるんですか?』って言われて(笑)。『俺は高順』って言ったら、『私見てるのにクレジット見てないから分からなかった』って。それでもうれしいですね」と、AnimeJapan 2024に参加している声優・鬼頭とのつい先ほどのやりとりを明かした。

種崎も「サブスクで見てる方も多いので、クレジットを見てなかったりするんですよね。会社員時代の友人から『9話にして玉葉妃が種ちゃんだと分かった』って言われたんです」という身近な反応を伝えた。

悠木、第12話の劇中歌について「もう一回聴いといてもらえると…」と匂わせ


「最終話がより楽しくなる!TVアニメ『薬屋のひとりごと』ここに注目!」というコーナーも展開。

第3話「幽霊騒動」より、恋を実らせた芙蓉妃と武官を見て猫猫が思いをはせるシーンが映し出されると、悠木は「実は、この時から猫猫は小指を見てまして、最終話を見終わった後に、このシーンをもう一度見てもらうと感じ方が変わるんじゃないかなって思います」と語った。

第12話「宦官(かんがん)と妓女(ぎじょ)」からは、後宮を解雇された猫猫が壬氏と再び会うシーン。大塚は「猫猫が壬氏に珍しいペースの乱され方を初めてしているので印象的だったシーンですね」と振り返った。悠木は第12話の劇中歌「雪中花」についても触れ、「12話の時点での猫猫の気持ちを歌った曲なんですけど、これをたぶんもう一回聴いといてもらえると最終話がもっと楽しいんじゃないかなぁって、私は思いますね。言ってないけど、聴いといてもらえるといいんじゃないかなぁ〜」と、何やら“匂わせ”を感じるコメントを伝えた。

第19話「偶然か必然か」は、猫猫がボコボコにされながらも壬氏を助けようとするシーン。悠木は「単話だと思っていたそれぞれのストーリーが、全部つながる瞬間みたいなのがあって、謎解きの気持ちよさがありました」と、重要な回だったと振り返った。種崎はその猫猫の姿を見て「泣いちゃった」と明かした。

第23話「鳳仙花と片喰」では、羅漢と鳳仙の悲しい過去が描かれていて、その2人のシーンが写し出された。悠木は「思い出のシーンがキレイなだけに残酷です」と切ない表情で語る。

最後は、大塚が「アフレコは1クール目の前に2クール分を録り終えていたので、半分視聴者のような気持ちで放送を楽しみにしていました。すごい完成度で、制作陣の熱意も伝わってくる作品です。本日、最終話になりますが、ぜひ今日はリアタイして、最後の最後まで見逃さずに見てください」というメッセージを送り、悠木は「たくさんの人に愛される作品になって、それに関われて、とってもとってもうれしいです! 大塚さんが言いましたけど、今日はリアタイして絶対見たほうがいいと思います! ありがとうございました!」と呼び掛け、ステージを締めくくった。

◆取材・文=田中隆信

※種崎敦美の「崎」はタツサキが正式表記

「薬屋のひとりごと」(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会